履歴書「免許・資格欄」の書き方

更新日:2024.02.05

履歴書「免許・資格欄」の書き方

この記事のまとめ

  • 履歴書の「免許・資格欄」では、正式名称を使用し、略称は避けましょう。
  • 記入欄が限られているので、応募する職種や職種と関連性の高い資格を優先しましょう。
  • 一般的に多くの方が持っている「運転免許(自動車運転免許)」を書いてから他の免許・資格を取得順に記入すると、受け手が読みやすくなります。

本記事では、履歴書の免許・資格欄の基本的な書き方から注意点、資格がない場合や資格取得中の場合まで、詳しく解説します。履歴書の書き方に不安を感じている方は、ぜひお読みください。

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監修者:斉藤 淳
監修キャリアアドバイザー
「人の人生において価値のある提案がしたい」という思いから、新卒で自動車ディーラーに入社し、約5年間従事。主任まで経験をした後、形のある物を売るのではなく、無形商材でより提案要素のある仕事に魅力を感じ、type女性の転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転身。
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履歴書の「免許・資格欄」の書き方と見本

履歴書の「免許・資格欄」の書き方と見本

履歴書の記載内容は、正確さが求められます。間違った情報があると、信頼性を損ないます。免許・資格の名称、取得年月、有効期限等は正確に記載してください。うろ覚えの内容で、記載しないように注意しましょう。

履歴書の「免許・資格欄」では、正式名称を使用し、略称は避けましょう。取得時と名称が変わっている場合は、取得時の名称を記載します。

記入欄が限られているので、応募する職種や職種と関連性の高い資格を優先しましょう。これにより、あなたのスキルが企業に正確に伝わります。応募に必須な免許・資格は、記載しないと応募条件を満たしていないとみなされてしまうため、忘れずに記載します。

取得年月も忘れずに記載します。履歴書全体で、西暦(20××年)と和暦(令和〇年)のどちらかに統一して書きましょう。

免許・資格を書く順番については、ルールはないですが、一般的に多くの方が持っている「運転免許(自動車運転免許)」を書いてから他の免許・資格を取得順に記入すると、受け手が読みやすくなります。

免許・資格を持っていない人は、「特になし」と記載してください。

免許・資格欄の書き方のチェックポイント

  • 免許・資格は正式名称で記載する
  • 応募する職種や業界に関連する資格を記載する
  • 最初に運転免許(自動車運転免許)を書いてから、資格を書く
  • 取得年は、西暦か和暦か履歴書全体で表記を統一する
  • 取得時から名称が変わっている場合は、取得時の資格名を記載する
  • 全ての免許・資格を書き終えたら、最後に「以上」と書く
  • 免許・資格がない場合は、「特になし」と記載する

 

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履歴書の運転免許を記載するときの注意点

履歴書の運転免許を記載するときの注意点

運転免許の書き方にもルールがあります。正しい書き方と注意点を紹介します。

運転免許は「取得」と記載する

正式名称を書いた後、1文字分の空白を入れてから「取得」と記載します。「合格」ではないので、注意してください。

取得日

運転免許証の左下に記載されています(画像の赤枠①)。「二・小・原」は二輪・小型特殊自動車・原付、「他」は一種二輪以外、「二種」は第二種を指します。例えば、原付の免許とバイク免許など、同じ種類で複数の免許がある場合は、運転免許証だけでは分からないので、「運転免許経歴証明書」を取得して確認しましょう。

住所の下にある「交付」の日付は、運転免許証が発行された日付のため、取得日とは限りません

種類

運転免許証の取得日の横には、「種類」が略称で記載されています(画像の赤枠②)。各略称の正式名称は以下の通りです。履歴書には、正式名称で記載しましょう。

略称 正式名称
大型 大型自動車免許
中型 中型自動車免許
準中型 準中型自動車免許
普通 普通自動車免許
大特 大型特殊自動車免許
大自二 大型自動二輪車免許
普自二 普通自動二輪車免許
小特 小型特殊自動車免許
原付 原動機付自転車免許
け引 牽(けん)引免許
大二 大型自動車第二種免許
中二 中型自動車第二種免許
普二 普通自動車第二種免許
大特二 大型特殊自動車第二種免許
け引二 牽(けん)引第二種免許

参考:道路交通法 | e-Gov法令検索

普通自動車免許の書き方

多くの人が持っている「普通自動車免許」の書き方を紹介します。運転免許には「第一種」と「第二種」の区分があります。第二種は旅客自動車を運転する場合に必要な免許です。応募する職種によっては必要になります。区分が分かるように記載しておきましょう

普通自動車免許(AT限定)の場合は、履歴書にAT限定と書く必要はありません。ただし、自動車の運転が必要な業務に応募する場合は、マニュアル車が運転できるか分かった方がよいので、「AT限定」と記載します。

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履歴書の資格を記載するときの注意点

履歴書の資格を記載するときの注意点

ここでは運転免許以外の免許・資格の書き方について説明します。運転免許と同様に、免許・資格も、応募する職種や業界に関連するものを記入します。特に未経験の職種や業種に転職する場合、転職への意欲や向上心のアピールになるので、仕事に関連する資格を記載しましょう。下記業務に関連する免許・資格をまとめたので、参考にしてみてくださいね。

職種・業界 免許・資格
事務 MOS、秘書検定
経理 簿記
Webマーケティング Web解析士、GAIQ
ITエンジニア 基本情報技術者試験
外資系・貿易関連 英検、TOEIC
不動産業界 宅建

資格によって「取得」「合格」を書き分ける

正式名称を書いた後、1文字分の空白を入れてから「取得」または「合格」と記載します。資格によって書き分けが必要になります。主な資格の正式名称と「取得」「合格」の書き分けについて、下記にまとめたので確認してください。

略称・通称 正式名称 取得or合格
TOEIC TOEIC Listening&Reading Test 〇点 取得
英検 実用英語技能検定〇級 合格
秘書検定 秘書技能検定〇級 合格
MOS Microsoft Office Specialist 合格
FP 〇級ファイナンシャル・プランニング技能士試験 合格
簿記 日本商工会議所簿記検定〇級 合格
宅建 宅地建物取引士試験 合格

「何級から書く」というルールはない

履歴書に「何級以上なら書いていいのか」と悩むかもしれませんが、特にルールはありません。ただし、多くの人が取得している階級は、履歴書に書いてもアピールにならないことがあります。例えば、簿記であれば2級以上がアピールになります。応募条件に「簿記3級以上」とある場合は、3級でも忘れずに記載してください。

転職で有利になる資格と階級について、下記記事で紹介しています。何級から書くか悩んだときは、参考にしてみてくださいね。

関連記事:女性の転職に有利なおすすめの資格8選

書かないほうがいい資格

履歴書の免許・資格欄に書かないほうがいい資格があります。それは、業務と関係のない資格です。例えば、趣味やスポーツの資格などは、書かないほうがいいでしょう。職務内容と関連が低い免許・資格が記載されていると、本人の志向性とマッチしないのではないかと思われる可能性があるからです。

また、TOEICの点数が低い場合、TOEICの点数の記載が必須ではなければ、書かないほうがいいでしょう。英語力がないと判断されてしまいます。2021年度の社会人のTOEICの平均スコアは640点でしたので、それを基準に考えてみるといいかもしれませんね。

嘘はつかない

取得していないもしくは取得予定のない免許・資格の記載はやめましょう。履歴書や職務経歴書の内容に虚偽があると、内定取り消しや解雇の可能性があります。

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履歴書の「免許・資格欄」に関するよくある質問

免許や資格がない場合はどう書けばいい?

履歴書に書ける免許・資格がない場合は、「特になし」と記載してください。空欄で提出すると、記載漏れと判断されてしまうからです。

取得予定の資格は書いてもいい?

実際に取得や合格に向けて勉強中のものは、書いてもいいでしょう。「○○取得を目指し勉強中」など資格取得に向けて取り組んでいることを記載します。具体的に取得予定や受験時期が分かるものは、「○○試験○○年〇月受験予定」と明記します。業務に関連する資格の上位資格を勉強中であることをアピールするのも、効果的です。

ペーパードライバーでも運転免許を記載していい?

履歴書に記載しても問題はありませんが、注意が必要です。応募する求人で運転が必要な業務がある場合は、運転できることを前提に採用される可能性があります。入社後の業務に支障がないように、実務で使う可能性がある場合は、運転の練習をしておいたほうがいいでしょう。

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まとめ

履歴書の「免許・資格欄」を記載する際は、正式名称で誤りの無いよう正確に、関連性の高い資格を優先的に記載するようにしましょう。書ける資格がない場合は空欄にせず、「特になし」と記載します。免許・資格を書くことでアピールになる場合もあるので、正確に業務に関連するものを記載してください。

履歴書や応募書類の作成に不安がある方、書き方が分からない方は、転職エージェントに相談することをおすすめします。転職エージェントでは、書類通過率を高めるノウハウがあります。応募書類の添削をしてもらうこともできるので、ぜひ活用してみてください。

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関連記事:転職エージェントの賢い使い方!選び方の基準や利用の流れも解説

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