履歴書「本人希望欄」の書き方と注意点~見本・サンプル付き
更新日:2024.02.05
この記事のまとめ
- 採用担当者は本人希望欄に書かれた内容を「入社条件」と判断している。
- 絶対に譲れない条件がなければ、基本的には「貴社の規定に従います。」と記入。
- 勤務条件や待遇などの希望については、面接などですり合わせるのが基本。
履歴書の「本人希望欄」は、「貴社の規定に従います。」と書くのが基本です。「特に給料・職種・勤務時間・勤務地その他について希望があれば記入」などの補足書きがありますが、希望を書く欄だからといって何でも書いていいわけではありません。
本記事では、転職活動で必ず必要になる履歴書の、「本人希望欄」の基本的な書き方と記入例、本人希望欄に書いた方がいい内容と書かないほうがいい内容を紹介します。
履歴書の「本人希望欄」には何を書くのか
履歴書の「本人希望欄」は(特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入)のようにカッコ書きで書かれているため、自身の希望条件を書く欄だと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、採用担当者は本人希望欄に書かれた内容を「入社条件」と判断します。「年収が600万円以上がいいな」「リモートワーク希望」と軽い気持ちで書いたものを、企業側は「この条件でないと働けない」と捉えてしまうため、書類選考で見送りとなる可能性があります。
では本人希望欄にはどういった内容を書けばいいのでしょうか。複数職種を募集している企業で希望の職種を記載したり、家庭の都合など就業に影響する制限がある事情を記載します。絶対に譲れない条件がなければ、基本的には「貴社の規定に従います。」と記入します。勤務条件や待遇などの希望については、面接などですり合わせるのが基本です。書類選考の段階で待遇面の希望ばかり書いていると、「融通の利かない人」「自分勝手な人」「条件ばかり気にしている人」などと判断される可能性があるからです。
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履歴書の本人希望欄の書き方と見本
履歴書の「本人希望欄」は、基本的に「貴社の規定に従います。」と記載するのがルールです。これは、勤務時間、勤務地、給与などについて、企業の定める就業規則や賃金規定に従って勤務できることを意味します。勤務条件や待遇などの希望がある場合も、絶対に譲れない事情がなければ、本人希望欄には記載しないことをおすすめします。
企業の応募職種が複数ある場合、退職日が決まっている場合、連絡可能な時間帯がある場合などを記載する場合は、希望欄に記載しておくとベターです。家庭の都合などで就業に関する希望がある場合は、謙虚さが伝わるように書くといいでしょう。
本人希望欄を書く時の注意点
本人希望欄には勤務条件や待遇などは原則として書きません。自由記入欄と間違えて志望動機や自己PRを書く人もいますが、書いてはいけません。また希望がないからと「特になし」「ありません」と書くと意欲が低いと思われるため、「貴社の規定に従います。」と書きましょう。詳しい説明は「本人希望欄に書いてはいけないこと」の項目で紹介します。
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本人希望欄に書いてもよい内容と見本
本人希望欄には「貴社の規定に従います。」以外は書かない方がよいですが、書いた方がいいことや書かなければならないことがあります。本人希望欄に書いた方がいい内容と書き方例を紹介します。
職種の希望
例文
「法人営業職を希望いたします。」
「事務職を希望いたします。」
「インフラエンジニア職を希望いたします。」
解説
複数の職種を募集している企業に応募する場合、どの職種を希望しているのか分かるように希望欄に希望職種名を書いておきます。その際、求人票や募集要項に記載してある職種名の通りに書くように注意してください。例えば「インサイドセールス」と求人票に書いてあるのに「内勤営業職を希望いたします。」など書いてしまうと、採用担当者にどの職種を希望しているのか正確に伝わらなくなるからです。
勤務地の希望
例文
「親の介護のため、〇〇営業所での勤務を希望いたします。」
「子どもの送り迎えがあるため、東京都、神奈川県での勤務を希望します。」
解説
家庭の都合などの理由で勤務地が限定される場合は、希望を伝えることが可能です。その場合は、簡潔に理由を添えて希望の勤務地を書きます。「地元を離れたくない」「都内で働きたいから」などの理由はやめましょう。
絶対に譲れない勤務条件
例文
「毎週月曜日は、子どもの迎えがあるため、18時までの勤務とさせていただければ幸いです。」
「3カ月に1度、親の通院があるため半日休暇をいただければ幸いです。日程の調整は可能です。」
解説
子育てや介護などの理由で勤務時間に制限がある場合は、理由とともに希望を記載します。「夕方に退社したい」など曖昧にせずに具体的に書きます。「残業はできません」「土日は働けません」などと書くと、自分の都合だけを優先する人と思われる可能性があるので、気を付けてください。
通勤時間
例文
「採用いただければ、通勤エリア(30分圏内)に転居を予定しております。」
「フルリモートでの勤務なので、形式上記入しています。」
解説
引っ越しや応募先がフルリモートの場合などで、通勤時間欄に書ききれない補足説明がある場合は、本人希望欄に記載します。履歴書の通勤時間欄の書き方については、下記記事で詳しく説明をしています。
健康状態
例文
「業務に支障はありませんが、持病の定期健診のため半年に1度、半日休暇を希望いたします。」
「ケガの通院のため、月に1度、1時間ほど遅刻での出勤の許可をいただければ幸いです。業務に支障はありません。」
解説
業務に支障がなく、勤務にも影響がない場合は記載する必要はありません。健康状態について、就業上の配慮を求めたい場合に、本人希望欄に書いて企業側に伝える方法があります。履歴書に健康状態欄があればそちらに記入します。健康状態については、「業務に支障がないか」を採用担当者は気にするため、業務に支障がないことを明記しておくといいでしょう。
退職予定日・入社可能日
例文
「現職を〇月末日退職予定のため、〇月1日より入社可能です。」
「〇月〇日退職予定のため、〇月〇日より入社可能です」
「退職日:20☓☓年〇月〇日」
解説
退職日や入社可能日が決まっている場合は記載しましょう。「退職日:20☓☓年〇月〇日 入社可能日:20☓☓年〇月〇日」など、退職日と入社可能日が分かるように記載します。この内容をみて、採用担当者が採用スケジュールを立てることがあるため、記載した通りに退職できないと採用スケジュールと合わずに採用を見送られることも。退職日が決まっていない場合は書かないようにします。
連絡方法や連絡可能な時間帯
例文
「現在就業中のため、以下の時間帯は電話に出ることができません。
連絡不可時間帯:平日9時~18時」
「お電話をいただいた場合、確認次第折り返しご連絡させていただきます。」
解説
本人希望欄は入社後の仕事に関する希望を書く欄ですが、在職中の場合は連絡可能時間帯を書いてもよいとされています。選考の連絡など採用担当者から電話で連絡が来ることもあります。採用担当者の負担をかけないように、連絡がつきやすい時間帯を書いておくと親切です。
連絡がつきやすい時間帯が不規則な場合は、「折り返しご連絡させていただきます」と記載しておくといいでしょう。いつでも電話に出られる方は書く必要はありません。
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本人希望欄に書いてはいけないこと
本人希望欄に書いた方がいいことを紹介しました。反対に本人希望欄に書かないほうがいいことについても解説をします。これから紹介する内容を本人希望欄に記載すると、書類選考においてマイナスな影響がある場合があります。
自己PRや志望動機
本人希望欄は、就業に関する希望を書く欄なので、それ以外の内容を書くのはNGです。フリースペースと勘違いをして、意気込みを伝えたりアピールをしようと、自己PRや志望動機を書いてしまう人もいます。
本人希望欄に希望以外の内容を書いてしまうと、「項目の意図を理解していない」「ルールやマナーを分かっていない」と採用担当者に思われる可能性があります。自己PRや志望動機については、「志望の動機・特技・趣味・アピールポイントなど」を記載する欄に書きましょう。
関連記事:履歴書の「志望動機欄」の書き方/例文付き
給与や待遇
入社の絶対条件と捉えられるため、給与や待遇などの希望を書いてしまうと、一方的な印象を与えてしまいます。選考が進んでいく段階で給与や待遇について、採用担当者と話す場が必ず設けられます。キャリアアドバイザーを通して確認するのが向いている内容でもあるので、書類選考の段階では、給与や待遇についての希望は書かないようにしましょう。
「特になし」「特にありません」「ありません」
希望がないからと言って「特になし」「特にありません」「ありません」などと記載するのはやめましょう。意欲の低い人という印象を持たれます。また記入漏れと判断されるため、空欄にするのもNG。希望がない場合は「貴社の規定に従います。」と記載して下さい。
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まとめ
履歴書の「本人希望欄」の書き方について紹介しました。基本的には「貴社の規定に従います。」と記載し、就業に影響する条件があれば理由とともに記載します。給与や待遇などは、面接や内定後にすり合わせの場があるので、本人希望欄には記載しないように注意してください。
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