履歴書の「学歴・職歴欄」の書き方/見本・サンプル付き

更新日:2024.05.21

履歴書の「学歴・職歴欄」の書き方/見本・サンプル付き

この記事のまとめ

  • 学校名、会社名は正式名称で書く。
  • 職歴は、正社員として勤めた企業を全て時系列順に書くのがルール。
  • 履歴書の「学歴・職歴」欄は、間違えてしまうと学歴詐称や経歴詐称になることもある。

学歴は入学と卒業を書くだけでシンプルに思えますが、転校や留学、中退、学部変更など場合によって、書き方が変わります。職務経歴については、新卒からの正社員での勤務を全て記載します。部署異動や昇格、社名変更などの場合の書き方のルールがあります。履歴書の「学歴・職歴」欄は、間違えてしまうと学歴詐称や経歴詐称になることもあるので、注意が必要です。

本記事では、履歴書の「学歴・職歴欄」を正しく分かりやすく書くコツを紹介します。パターン別の書き方の見本も紹介するので、履歴書を作成する時の参考にしてみてくださいね。

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監修者:石井 祐太朗
監修キャリアアドバイザー
石井 祐太朗
住宅メーカーで戸建事業部、リフォーム事業部にて個人、法人相手の営業を経験。様々な業界の知見を深めることができること、前職より多くの方の人生の転機に立会いサポートできることに魅力を感じ、type転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転身。転職希望者の側に立ち、未来を見据えたご支援を続けている。

履歴書の書き方マニュアル

履歴書の学歴・職歴欄の記入例・見本

履歴書の学歴・職歴欄の記入例・見本

履歴書の学歴・職歴欄の記入例を紹介します。学歴と職歴の間は、1行空けます。学歴と職歴を全て書き終えたら、最後の行に右寄せで「以上」と記入します。学歴と職歴の詳しい書き方については、次章以降で解説します。

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履歴書の学歴の書き方

履歴書の学歴の書き方

学歴欄の1行目の中央に「学歴」と記入します。履歴書全体で、西暦か和暦か統一して書きます。学歴はいつから書けばいいのか悩んでしまう人も多いですが、学歴をどこから書くのかの決まりはありません。転職の場合は高校入学から記載するのが一般的です。最終学歴が中学校の場合は、中学卒業から書きます。

学校名は省略せずに正式名称で記載するため、「高校」は「高等学校」と書きます。また、学部や学科、専攻なども省略せずに記載します。高校の場合は「〇〇県立」「〇〇市立」など表記も省略せずに記載します。私立の高校の場合は、「私立〇〇高等学校」と書きます。大学の場合は、「私立」の記入は不要です。また、「学校法人」「学園」といった運営母体の表記も必要はありません。

高校、大学の卒業時は「卒業」、大学院の場合は「修了」と記載します。入学と卒業は分けて記載するため、それぞれ入学年月と卒業年月を記載する必要があります。現在、大学や専門学校に通っていて、卒業後の転職を目指す場合は、年月欄には卒業予定年月を書き、「卒業」ではなく「卒業見込み」と記入します。

応募先で活かせる卒論や研究のテーマがあれば、アピールになるので記載しましょう。

学歴を書くときの注意点

学歴を詐称すると、内定取り消しや解雇の可能性があるので、絶対にやめましょう。入学や卒業年など、間違えないように気を付けてください。「計算を間違えてしまった」ということもあるので、早見表や計算ツールを使うと安心です。

学歴を書く時に「〇〇高等学校 入学」と「〇〇高等学校 卒業」と2行記載しますが、学校名が同じでも「同上」と記載せずに、正式名称で書きます。

浪人や留年は、あえて記載する必要はありません。ただし、長期の留年や浪人をした場合は、簡潔に理由を記載しておくといいでしょう。長期間のブランクが空いていると、面接で理由を聞かれる可能性があるので準備しておくと安心です。

転校や休学、留学などの書き方が悩ましいケースがあるので、以下でそれぞれの記載方法と見本を紹介します。

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【パターン別】履歴書の学歴の書き方例・サンプル

転校している場合

転校している場合

転校した場合、入学した学校名の下の行に、転入先の学校名を書き、「転入学」と記載します。

学部や学科を変更した場合

学部や学科を変更した場合

学部や学科を変更した場合、転入先の学校名、学部、学科名を書き、「編入学」と記載します。

留学した場合

1年以上の正規留学の場合

1年以上の交換留学の場合

留学した場合は、留学していた期間、留学先の国名、学校名・学部などを正式名称で記載します。学歴に記載できるのは、「1年以上」かつ「正規留学と交換留学」の場合です。語学留学は「研修」扱いとなるため、学歴欄には記載しません。1年未満の短期留学は、学歴欄には記載せずに「自己PR」や「備考欄」に記載するのがよいでしょう。

休学した場合

休学した場合

留年や浪人は履歴書に書く必要はありませんが、休学した場合は記載が必要です。履歴書に書く場合は、休学の理由と期間が分かるように記載します。体調不良や家庭の都合など簡潔に記載します。体調不良などの場合、採用担当者に不安を与えないように、「完治」など業務に支障がないことが分かるように記載します。履歴書に具体的な病名などを書く必要はありません。

中退した場合

中退した場合

中退した場合、履歴書に「中途退学」と記載します。「家庭の都合」「経済的事情」など、簡潔に理由も記載しておきます。面接で聞かれる可能性もあるので、答えられるようにしておくといいでしょう。

また「中退」は選考に不利になるからと「中退の事実を書かない」「中退を卒業と記載する」のは、学歴詐称になるのでやめましょう。

就職後に再度入学した場合

就職後に再度入学した場合

社会人になった後で、再度学校に通う場合も、「学歴欄」に記載します。なぜ就職後に入学したのか理由を書く必要はありませんが、面接で聞かれる可能性があるので、答えられるように準備しておきましょう。

ただし、資格取得のためなどで民間のスクールに通う場合は、学歴には記載しません。「資格欄」や「自己PR欄」に記載してアピールすることをおすすめします。

職業訓練校については、「学歴欄」に記載しても問題はありませんが、実際は「職歴欄」に書くことが多いです。応募する職種や業務に関連する内容であれば、アピールになる可能性があります。

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履歴書の職歴の書き方

履歴書の職歴の書き方

学歴を記載したら、1行空けてから職歴を記載していきます。職歴の1行目中央に、「職歴」と記載し、次の行から書き始めます。履歴書の職歴は、正社員として勤めた企業を全て時系列順に書くのがルールです。いつ、どこで、どんな仕事をしたのか、採用担当者に伝わるように、簡潔に記載していきます。

勤務先の企業名や部署名は、(株)など略さずに「株式会社」と正式名称で書きます。部署異動や昇格があった場合は、分かるように記載します。職歴欄には、職務内容を具体的に記載します。応募する職種や業界に関連する職務内容は、強調して記入するといいでしょう。

職歴の最後は、在職中であれば「現在に至る」、退職予定であれば「〇年〇月 〇〇株式会社 退職予定」と記入します。その下の行に「以上」と右寄せで書きます。

職歴を書くときの注意点

学歴と同様に、入社と退職の年月の記載を間違えたり、経歴を省略することがないようにします。

履歴書の職歴を記載する際に、「入社」を使わない職種があります。公務員の場合は、「入社」ではなく「入庁」と記載します。看護師など病院に勤務していた場合は、「入職」と記載します。どちらも辞めることは「退職」と記入して問題ありません。

履歴書の「職歴欄」では、「退職」と記載するのが一般的です。「退社」と悩んでしまう方もいるかもしれませんが、「退社」は「一日の業務を終えて、会社を後にする」という意味もあるため、履歴書では「退職」を使います。

退職理由は具体的に記載せず、自己都合の場合は「一身上の都合により退職」、会社都合の場合は「会社都合により退職」と記載します。

職務経歴が多い、在籍期間が短かいなど、「ネガティブな印象を与えてしまうかも」という理由で履歴書に書かないのは、絶対にやめてください。経歴詐称になり、内定取り消しや解雇の可能性があります。

無職の期間があっても特に理由を書く必要はありません。面接で理由を聞かれる可能性が高いので、答えられるように準備しておきましょう。

次に、昇格した場合や社名が変わった場合など、パターン別に詳しく紹介します。

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【パターン別】履歴書の職歴の書き方例・サンプル

部署異動した場合

部署異動した場合

部署を異動した場合は、異動年月と配属先の部署名を正式名称で書き、職務内容も具体的に書きます。公務員など異動が多い場合は、全て記載するとスペースがなくなってしまうので全ての異動歴を記載する必要はありません。応募先の企業や業務に関連する部署に異動した場合などは記載しておくといいでしょう。

転籍や出向をした場合

出向をした場合

転籍をした場合

転籍や出向があった場合は、職歴欄に記載してください。「転職したわけではないのに、経験者社数が増えて見えて心配」「ネガティブな印象を持たれるのでは?」と思われる方もいますが、そのようなことはありません。転籍や出向についても、省略せずに経歴として記載しましょう。

昇進した場合

昇進した場合

履歴書に役職を必ず書かなくてはいけないというルールはありませんが、書いた方がアピールになります。

主任、係長、課長などの一般的な役職に昇進した場合は、昇進した年月、部署、役職を書きます。「昇格」は社内の等級制度などで定められた等級が上がることを指し、履歴書には記載しません

社名が変わった場合

社名が変わった場合

社名変更や合併、買収などで、社名が変わった場合は、「株式会社〇〇 入社(現◇◇株式会社)」のように、入社した当時の企業名を書き、後ろに括弧書きで現在の社名を書きます。

雇用形態が正社員以外の場合

契約社員の場合

派遣社員の場合

アルバイトの場合

正社員以外で勤務した場合は、雇用形態も記載します。契約社員の場合は「契約社員」、アルバイトの場合は「アルバイト」と書きます。正社員登用された場合は、その旨も書きましょう。

派遣社員の場合は、「〇〇(派遣元)より◇◇(派遣先)に派遣」など、派遣元と派遣先が分かるように記載します。

パートやアルバイトについては、職務経歴書に記載する必要はありません。パートやアルバイトとして長く勤めている、応募する業務に関連する場合は、記載しましょう。短期バイトは記載する必要ありません。

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履歴書の学歴・職歴の書き方に関するよくある質問

Q.履歴書の年号は西暦か和暦か?

A.どちらで書いても構いませんが、履歴書内では西暦か和暦のどちらか一方に統一してください。企業から指定された場合は、指定に従ってください。

Q.履歴書の年月日は算用数字か漢数字どちらで書く?

A.横書きの場合は、算用数字で書くのが基本です。和暦の場合は、漢数字にするか迷うかもしれませんが、算用数字で記載しましょう。

Q.履歴書の職歴が書ききれない場合はどうすればいい?

A.職歴欄の多い履歴書を使用したり、業務内容などの詳細を記入しないなどの工夫をしましょう。書ききれないからと言って、経歴を省略することはNGです。職歴欄の多い履歴書のテンプレートは下記記事からダウンロードができます。

関連記事:履歴書のテンプレート無料ダウンロード(Word形式・Excel形式・PDF形式)

Q.資格スクールは履歴書の学歴欄に書けますか?

A.履歴書の学歴に記載できるのは、学校教育法で定められた教育機関に該当する学校のみです。通っていたスクールが該当するのであれば、記載できます。学校教育法で定められた教育機関ではない場合は、学歴欄ではなく、自己PRや資格欄に記載しアピールしましょう。

関連記事:履歴書「免許・資格欄」の書き方

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学歴・職歴欄の書き方に悩んだら転職エージェントへ

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