履歴書「通勤時間欄」の書き方/見本・サンプル付き

更新日:2024.02.05

履歴書「通勤時間欄」の書き方/見本・サンプル付き

この記事のまとめ

  • 履歴書に書く通勤時間は、公共交通機関を使った際の自宅から会社までのドアtoドアの時間(片道分)を記載する。
  • 通勤時間欄が狭くて書けない場合は、本人希望欄に記載する。
  • 通勤時間はなるべく正確に記載するため、乗換案内サービスや地図検索サービスなどを活用する。

履歴書には通勤時間を記載する欄があります。通勤時間はどこからどこまでを指すのか、勤務地が決まっていない場合は何を書けばいいのか、引っ越しする場合の書き方など、疑問があるかと思います。

本記事では履歴書の「通勤時間欄」の書き方について詳しく解説します。「通勤時間欄」の基本的な書き方、通勤時間が分からない場合や引っ越しする場合、フルリモートの場合などの書き方などを見本付きで紹介します。履歴書の「通勤時間欄」を書く時の参考にしてください。

なお、2021年4月から厚生労働省が推奨している履歴書のテンプレートでは、応募者のプライバシーの要素が高い情報であることに配慮し「通勤時間欄」の項目が削除されています。気になる方はそちらを利用するのも良いでしょう。

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監修者:加藤 美季
監修キャリアアドバイザー
加藤 美季
ブライダルジュエリーの販売と店舗の店長を経験。モノではなく、個人の提案力が試される職業に挑戦したいという思いから、キャリアアドバイザーに。現在では営業職経験者を中心に、転職希望者に「寄り添ったカウンセリング」をモットーに向き合っている。

履歴書の書き方マニュアル

履歴書の通勤時間の基本的な書き方

履歴書の通勤時間の基本的な書き方

履歴書に書く通勤時間は、公共交通機関を使った際の自宅から会社までのドアtoドアの時間(片道分)を記載します。通勤経路が複数ある場合は、最短ルートを選んで書きます。交通費の支給対象外となることが多いため、特急料金や有料道路などは利用しないルートを記載しましょう。

通勤手段が何かわかるように、「電車」、「バス」なども明記します。通勤時間欄が狭くて書けない場合は、本人希望欄に記載します。自転車やバイク、自家用車などは、企業によっては通勤手段として認めていないケースがあるので、避けましょう。ただし求人票で「マイカー通勤可」などの記載がある場合は、記載しても問題ありません。車で通勤する場合は「自家用車」が正しい記載の方法です。

通勤時間は5分単位で記載します。29分なら30分、51分なら50分など、端数の数字は四捨五入します。1時間未満の場合は、「約0時間30分」のように時間の欄は0と書きます。記入漏れではないことが分かるようにしましょう。

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通勤時間が分からない場合の書き方

ここからは、勤務先が未定で通勤時間が分からない、引っ越しがあるなど、よくあるパターンの書き方を紹介します。「通勤時間欄」では書ききれない場合は、「本人希望欄」で補足説明を行います。

関連記事:履歴書「本人希望欄」の書き方と注意点~見本・サンプル付き

引っ越しが決まっている場合

引っ越しが決まっている場合

【記入例】

新住所より(2023年11月1日転居予定)電車
約0時間30分

【解説】

すでに引っ越しが決まっていて新居から通勤する場合は、新住所からの通勤時間を記載します。住所欄には現住所を記載しているので、「新住所より」など新居からの通勤時間が分かるように書いてください。この記載がないと、住所欄に書いた現住所からの通勤時間と異なるため、記入ミスと思われる可能性があるからです。

転居日が近い場合は、住所欄に新住所を記載し、通勤時間欄での補足説明はしません。

内定後に引っ越しをする場合

内定後に引っ越しをする場合

【記入例】

採用いただければ、通勤エリア(30分圏内)に転居を予定しております。
約ー時間ー分

【解説】

遠方に住んでいる、Uターン・Iターンなど、入社が決まったら引っ越しを検討している人もいるでしょう。内定後に引っ越す場合は、通勤時間は「ー(横棒)」を書いて、本人希望欄に「採用いただければ、通勤エリア(30分圏内)に転居を予定しております。」「入社決定後は通勤可能なエリアに転居を予定しております。」など補足説明を書きます。

勤務地が複数あり配属先が未定の場合

勤務地が複数あり配属先が未定の場合

【記入例】

〇〇店舗勤務の場合 電車
約1時00分

【解説】

勤務地の候補が複数あるが、配属先が未定の場合があり、どの支店や勤務先までの通勤時間を書けばいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。この場合は、希望する勤務地や配属先を想定して通勤時間を書き、採用担当者にも分かるように「〇〇支店の場合」などと書きましょう

応募先がフルリモートの場合

応募先がフルリモートの場合

【記入例】

フルリモートでの勤務なので、形式上記入しています。
約ー時ー分

【解説】

応募先がフルリモートでの勤務が決まっている場合は、通勤した場合の時間を書くか、時間のところに「ー(横棒)」を書き、余白か本人希望欄に「通勤時間はフルリモートでの勤務なので、形式上記入しています。」と書きましょう。通勤時間欄を空白で出すと記入漏れだと思われるのでやめましょう

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通勤時間の調べ方

通勤時間の調べ方

通勤時間はなるべく正確に記載してください。そのために、乗換案内サービスや地図検索サービスなどを活用し、自宅から勤務先までのルートを調べます。検索結果から最短のルートを選んで記載します。

通勤時間を調べる時のポイントは、実際の出社時間に合わせて経路を調べることです。朝と昼では電車の本数や乗換の接続などが異なります。ラッシュ時は道路が混雑しているため、所要時間が異なる可能性が高いです。通勤し始めたら想定以上に時間が掛かるとならないように、実際の通勤時間帯で調べましょう。

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採用担当者が「通勤時間欄」で何を確認したいか

採用担当者が「通勤時間欄」で何を確認したいか

履歴書の「通勤時間欄」から採用担当者が何を確認しているかを説明します。大きく2つあります。

通勤時間や距離が長すぎないか

通勤は毎日のことですので、通勤時間や距離が長すぎると体力的な負担になるのではないか、業務に支障がでるのではないか、と懸念しています。一般的な企業では、通勤圏内は90分以内を想定しています。それ以上かかると長すぎるという印象になります。こうした懸念を払拭したい場合は、「現職でも同様の通勤時間ですが、業務に支障はありません」などの説明を本人希望欄に記載しておくといいでしょう。

会社が負担する交通費が高くならないか

通勤時の交通費は会社が全額、または一部負担するのが一般的です。企業にとって毎月のコストとなるため、採用担当者は通勤時間から交通費を推測し、交通費が高くないかを確認しています。通勤交通費の上限を設定している企業もあります。

上記2点を採用担当者が確認していますが、通勤時間が長いからという理由だけで不採用になることはありません。

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まとめ

履歴書の「通勤時間欄」の書き方について解説しました。引っ越しなど基本的な書き方ではない場合は、補足説明を加えて採用担当者が分かるように記載します。履歴書に通勤時間を書く時は、本記事を参考に書いてみてくださいね。

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