履歴書の書き方・提出方法【ダウンロードフォーマット付】

更新日:2024.03.08

履歴書の書き方

更新日:2024.03.08

履歴書を書くために前提として抑えておきたいことは、履歴書は書類選考に落ちないための書類だということです。
なぜなら記載項目が決まっていて、スペースも限られているからです。

そのため、オリジナリティのある書き方よりも、「書類で落とされない」書き方が大事になります。
具体的には「ミスをしない」「不備がない」「悪い印象を与えない」といったことを意識しましょう。

本ページでは履歴書の書き方とポイントについて、詳しく解説します。
type女性の転職エージェントのキャリアアドバイザーが転職希望者の方へお伝えしている履歴書の書き方を紹介します。
また人事担当者が見ているポイントやフォーマットのダウンロードも用意しているので、参考にしてください。

履歴書の書き方(見本)

履歴書の書き方(見本)

履歴書のフォーマット

  1. point01

    フォーマットの指定がなければ、形式は自由

  2. point02

    手書きの指定がない限りはデータ作成で問題なし

  3. point03

    手書きを指定された場合、丁寧に書くことを心がける

履歴書は自分の学歴や経歴、住所や電話番号などの個人情報を記載する書類です。あくまで自分自身を証明するための書類であり、必要な情報を正確に書くことが重要です。フォーマットの指定がなければ形式は自由です。フォーマットは、自分がアピールしたいことに適したものを選んで作成するといいでしょう。企業によってはJIS規格の履歴書を求める企業もあります。その場合は企業の指定に必ず従ってください。

手書きの指定がない限りはデータ作成で問題ありません。手書きを指定された場合は、丁寧に記載しましょう。採用担当者が文字や文章の書き方から、その人の人柄や性格を読み取ろうとしていると考えられます。

履歴書のフォーマットとして、厚生労働省の履歴書テンプレートを紹介します。

厚生労働省の履歴書テンプレート

厚生労働省が推奨する履歴書のテンプレートは、「性別」の記載が任意になり、「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の項目がJIS規格様式例から削除されています。応募者のプライバシーに配慮した形になっています。

出典:厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について

履歴書の書き方(見本)

履歴書の書き方のルール

  1. point01

    日付は西暦か和暦かどちらかに統一

  2. point02

    作成日は提出する日付を記入

  3. point03

    正確に記載する

日付は西暦か和暦かどちらかに統一し、職務経歴書の年号も履歴書とそろえます。迷った場合は西暦で統一します。作成日は、提出する日付を書くため、面接時に持参する場合は面接日を、郵送する場合は投函日を記入します。

履歴書に記載している内容に誤りや不備があると、選考に影響します。虚偽が判明したら内定の取り消しや解雇などの可能性もあるので、日付や名称など正確に記載しましょう。

基本情報の書き方とポイント

履歴書の基本情報の書き方(見本)
  1. point01

    年齢は履歴書の日付時点の年齢を記入

  2. point02

    住所は都道府県から建物名や部屋番号まで記入

  3. point03

    電話番号やメールアドレスは連絡がとれる連絡先を記入

氏名は姓と名にスペースを空けて読みやすくします。ふりがなは履歴書の記載に合わせて、「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナで記入しましょう。

年齢は履歴書に記載した日付時点の年齢を記入します。郵送の場合は郵送日、面接時に提出する場合は面接日時点の年齢です。

住所は都道府県からマンション・アパート名や部屋番号まで記入します。ふりがなは、数字部分や番地などは記載しなくて大丈夫です。連絡先欄(現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入)は連絡先が特になければ「同上」と記載します。

電話番号やメールアドレスは、連絡がとれる連絡先を記入しましょう。固定電話がない場合は携帯電話のみの記載で問題ありません。メールアドレスは会社のアドレスは避けて、個人のメールアドレスを記載します。

履歴書に印鑑欄があれば、曲がらないようにしっかりと押印しましょう。印鑑欄がない場合は、押印不要です。応募先の企業から押印の指定があった場合は従います。

関連記事:履歴書に印鑑は必要?印鑑の種類、押し方、押印欄がない場合やデータの場合なども徹底解説

履歴書の顔写真のポイント

履歴書写真のOK例
  1. point01

    企業ごとに写真貼付けが必要な場合とデータで提出可能なケースがある

  2. point02

    スマホでの自撮り写真は使わず、しっかりと撮影したものを使用する

  3. point03

    写真の裏に名前を書いておく

履歴書の写真のサイズは、「縦4cm×横3cm」が一般的です。自分でサイズにカットして貼る場合は、カッターと定規を使ってまっすぐ切り取ります。写真を貼るときは万が一剥がれてしまった時のために、写真の裏側に自分の名前を書いておきます。

郵送や手渡しの場合は、印刷した履歴書に証明写真を貼り付けます。データ送信の場合は、履歴書のデータ上に顔写真のデータを貼り付けます。

履歴書に貼り付ける証明写真は、写真館やスピード写真で撮影します。スマホでの自撮り撮影ですと、画質が粗く、転職に対する意欲が低いと思われる可能性があります。

履歴書の写真は、面接と同じ服装にするのが基本です。女性は、黒やグレー、ネイビー、ベージュなどベーシックカラーのジャケットに、白や淡い色のインナーを着用しましょう。

関連記事:履歴書写真の基本ルールと撮り方のコツ~服装・メイク・撮影方法を紹介

学歴・職歴の書き方とポイント

履歴書の学歴・職歴の書き方(見本)
  1. point01

    略さず正式名称で記入する

  2. point02

    職歴は正社員として勤めた企業を全て時系列順に書く

  3. point03

    履歴書の「職歴欄」では、「退職」と記載する

学歴欄の1行目の中央に「学歴」と記入します。履歴書全体で、西暦か和暦か統一して書きます。学歴をどこから書くのかの決まりはありませんが、中途採用では高校入学から記載するのが一般的です。

学校名は省略せずに正式名称で記載するため、「高校」は「高等学校」と書きます。また、学部や学科、専攻なども省略せずに記載します。高校、大学の卒業時は「卒業」、大学院の場合は「修了」と記載します。浪人や留年は、あえて記載する必要はありません。

続いて職歴を記入します。学歴のあとに一行あけて、職歴の最初の行に「職歴」と中央揃えにして記入し、次の行から時系列順に経歴を記入します。退職のときは、退職した理由を記載します。具体的に書く必要はなく、自己都合の場合は「一身上の都合により退職」、会社都合の場合は「会社都合により退職」で問題ありません。

現職の場合は「現在に至る」と記入し、次の行に「以上」と右揃えで記入します。すでに退職日が確定している場合は、「現在に至る」の後改行し「なお、●●月●●日付けで退職予定」と書き加えます。離職中の場合は「2018年5月一身上の都合により退職」と退職の時期を書いたら、あとは「以上」と書くだけにしてください。

転校や留学している場合の学歴の書き方や部署異動や昇進した場合の職歴の書き方など詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

関連記事:履歴書の「学歴・職歴欄」の書き方/見本・サンプル付き

資格・免許の書き方とポイント

履歴書の資格・免許の書き方(見本)
  1. point01

    資格や免許はすべて正式名称で記入する

  2. point02

    応募求人・キャリアに関連する資格を記載する

履歴書の記載内容は、正確さが求められます。間違った情報があると、信頼性を損ないます。免許・資格の名称、取得年月、有効期限等は正確に記載してください。うろ覚えの内容で、記載しないように注意しましょう。

履歴書の「免許・資格欄」では、正式名称を使用し、略称は避けましょう。取得時と名称が変わっている場合は、取得時の名称を記載します。

記入欄が限られているので、応募する職種や職種と関連性の高い資格を優先しましょう。これにより、あなたのスキルが企業に正確に伝わります。応募に必須な免許・資格は、記載しないと応募条件を満たしていないとみなされてしまうため、忘れずに記載します。

免許や資格がない場合は空欄ではなく「特になし」と記入します。

関連記事:履歴書「免許・資格欄」の書き方

志望動機の書き方とポイント

履歴書の志望動機の書き方(見本)
  1. point01

    応募企業に合わせた志望動機を記入する

  2. point02

    志望動機は100〜200文字くらいを目安に

  3. point03

    応募先の企業のことは「貴社」と書く

志望動機は応募企業ごとに作成します。採用担当者が「どの企業にも当てはまることしか書いていない」とマイナスにとらえる可能性もあるからです。「転職を考えた動機」「転職によって叶えたいこと」「その業界・業種や職種を選んだ理由」「転職先でのビジョン」の4つの要素を盛り込んで作成するといいでしょう。とくに「転職によって叶えたいこと」と「その業界・職種を選んだ理由(=なぜ貴社なのか)」をきちんと書くことが重要です。

履歴書では、応募先の企業のことを「貴社」と書きます。話し言葉の時は「御社」と使い分けるので注意してください。

関連記事:履歴書の「志望動機欄」の書き方/例文付き

趣味・特技の書き方とポイント

  1. point01

    趣味・特技欄は箇条書きにするのが一般的

  2. point02

    具体的に書くと会話の糸口になったり、人柄が伝わりやすい

「特技:中国語(日常会話レベル。大学時代に1年間の留学経験あり)」のように箇条書きで特技や趣味を書いてから補足すると読みやすくなります。具体的に書くことで会話の糸口になったり、人柄が伝わりやすくなります。

習得したスキルや資格、自己学習しているもののうち、応募企業の採用条件や求める人物像にマッチする趣味・特技があれば記載します。履歴書の趣味・特技が選考に直接影響を与えることはありませんが、ビジネスパーソンとしてふさわしくない内容は書かないようにしましょう。

関連記事:履歴書「趣味・特技欄」の書き方/記入例、一覧付き

本人希望欄の書き方とポイント

履歴書の本人希望欄の書き方(見本)
  1. point01

    基本的には「貴社の規定に従います。」と記入

  2. point02

    希望がある場合は、謙虚さが伝わるように書くといい

履歴書の「本人希望欄」は、基本的に「貴社の規定に従います。」と記載するのがルールです。これは、勤務時間、勤務地、給与などについて、企業の定める就業規則や賃金規定に従って勤務できることを意味します。勤務条件や待遇などの希望がある場合も、絶対に譲れない事情がなければ、本人希望欄には記載しないことをおすすめします。

企業の応募職種が複数ある場合、退職日が決まっている場合、連絡可能な時間帯がある場合などを記載する場合は、希望欄に記載しておくとベターです。家庭の都合などで就業に関する希望がある場合は、謙虚さが伝わるように書くといいでしょう。

関連記事:履歴書「本人希望欄」の書き方と注意点~見本・サンプル付き

履歴書を提出する前のチェックポイント

  • 誤字・脱字はないか
  • 記入漏れがないか
  • 年号は統一されているか、間違いはないか
  • 正式名称で記載しているか
  • 応募企業に合った志望動機になっているか
  • 汚れや折り目などついていないか
  • 証明写真は規定のサイズで貼られているか

履歴書を提出するときの注意点

  1. point01

    郵送時は封筒の左隅に「応募書類在中」と赤字で書き、四角で囲む

  2. point02

    手渡しする際は封筒から出して相手が読みやすい向きで渡す

  3. point03

    メールで送付する場合は、PDF形式。パスワードを設定すると安心

履歴書を提出する際は、企業の指定に従います。

郵送の場合は、応募書類をまとめてクリアファイルに入れてから封筒にいれるといいでしょう。ビジネスの書類を送る時は、添え状を付けるのがマナーです。
関連記事:履歴書の郵送方法、マナー、封筒の書き方を徹底解説

面接に持参して手渡しする場合は、封筒に入れておき、相手に渡すときに封筒から出して相手が読みやすい向きで両手で渡すと好印象です。

メールで添付する場合は、履歴書のデータをPDF形式にしておくとレイアウト崩れを防いだり、印刷がしやすかったりするのでおすすめです。個人情報になるのでパスワードをつけておくと安心です。メールの宛先に間違いがないか、添付がされているか確認して送りましょう。

履歴書の書き方に関するよくある質問

Q.履歴書のサイズはA4かB5かどっち?

A.履歴書のサイズは、A3サイズを2つ折りにした「A4サイズ」と、B4サイズを2つ折りにした「B5サイズ」の2種類があります。A4サイズとB5サイズのどちらを選んでも、選考に影響はありません。
関連記事:履歴書のサイズはA4かB5かどっち?用紙の選び方や印刷方法を解説

Q.勤務地が決まっていない場合の通勤時間の書き方は?

A.この場合は、希望する勤務地や配属先を想定して通勤時間を書き、採用担当者にも分かるように「〇〇支店の場合」などと書きましょう。通勤時間欄の書き方について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:履歴書「通勤時間欄」の書き方/見本・サンプル付き

Q.手書きで履歴書を作成する際の注意点はありますか。

A.ビジネス文書なので、黒色のペンかボールペンで書きましょう。消せるボールペンやシャープペンシルの使用はNGです。文字を書いているときのこすれやインクのにじみで汚れてしまわないように注意します。万が一書き損じた場合は、修正液や修正テープを使わず書き直します。二重線を引いて消すのもNGです。
関連記事:履歴書は手書きでもパソコンでもいい!メリット、デメリット、作成のコツを紹介

Q.中途採用において学歴はどのくらい選考に影響しますか。

A.中途採用においては即戦力となってくれる人材を求めているケースが多いため、学歴よりも経験・スキルを求められますから、学歴で大きく選考が左右されるケースはありません。 ただし、第二新卒募集の求人や未経験採用の求人の場合は業務経験が無い、または短いという前提として選考が進むため、応募者のポテンシャルも見て採用をしようという判断から、学歴も選考基準に入るケースがあります。

職務経歴書の書き方
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