転職タイミングは結婚前?結婚後?timing

更新日:2018.9.11

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更新日:2018.9.11

仕事に夢中だった新人時代から数年、20代後半になるとプライベートも忙しくなってきます。
交際していたパートナーからプロポーズされたり、逆に今のままで本当に結婚できるのかと悩むことも出てくるでしょう。
結婚という人生の一大転機を目の前に、今の職場で働き続けられるのだろうかと、ふと悩む人も多いはず。

では転職市場で「既婚者」はどううつるのでしょうか?
転職するなら結婚前?それとも結婚式や引っ越しが落ち着いた結婚後?
これから結婚を考えている人も、結婚が決まった人も。結婚を取りまく転職タイミングのあれこれについて考えてみましょう。

結婚前、転職にベストなタイミングはいつ?
When is the best time before marriage?

結婚前のベストな転職タイミングのイメージ

結婚時期にかぎらず、転職を検討するなら28~29歳くらいまでに行動した方がよいでしょう。20代なら未経験からチャレンジできる求人も多いですし、異業種への転職や、異職種へのジョブチェンジも可能です。

結婚を考えている人は、転職するのは結婚前が圧倒的に有利です。既婚での転職活動は、企業からいつ産休に入るかわからないととらえられ、「職場から早期離脱するのでは」と思われがちです。

それは、コストをかけて人材採用を行う企業にとって高いリスクです。よって選考は、結婚を検討しているなら、できるだけ早く転職活動に踏み切ったほうが良いでしょう。

すでに結婚が決まっている場合は、内定をもらった後に、念のため伝えておいた方が良いですね。とはいえ選考の段階でストレートに「結婚が決まっています」と切り出すのは禁物。内定後に「今後一年くらいで結婚を考えている相手がいます」くらいの温度感で伝えるのがベター。伝え方次第で、企業が受け取る印象はがらりと変わります。就業先に黙っていて唐突感を与えるより、うまく伝えておくほうが、入社後もお互い気持ちよく仕事ができるはずです。

結婚を意識して転職を考える年齢は?
job‐changing and marriage

女性が結婚を意識して転職を考える年齢データ

女性が結婚を意識して転職を考える年齢データグラフ

※type女性の転職エージェントにてキャリアカウンセリングを受けた女性の面談データより算出
対象期間:2016年7月~2018年7月

type転職エージェントの2016年7月~2018年7月転職面談者データ によれば、女性が「結婚」を理由に転職する人の割合が最も多いのは、27歳。2割弱の人が、結婚を転職理由のひとつに挙げています。

次いで、29歳、26歳が多くなっており、全体として25~29歳がボリュームゾーンになっています。これは厚生労働省が発表している「人口動態」の平均婚姻年齢とも合致しています。夫婦ともに初婚の場合、女性の平均婚姻年齢は29歳。たしかに、友だちの結婚式に招待されるのもこの辺りの年齢が多いですよね。

30歳をすぎると、結婚が大きな理由となって転職にいたるケースは減り、出産、介護、家族の転勤などさまざまな要素が複合的に絡み合い、転職をしているようです。

結婚前に転職する場合のメリット、デメリット
before marriage

結婚前に転職する場合のメリット、デメリットのイメージ

結婚前に転職するメリットは、選べる企業や職種の範囲が広がること。未経験からチャレンジできる求人も多くなっています。
デメリットとしては、転職後すぐに結婚するのは難しい場合があるということです。

もちろん結婚することについてはなんの問題もありませんが、その後すぐに妊娠、産休・育休に入ることになった場合、企業としては「戦力として期待していたのに……」という印象になってしまいます。

未婚であること、または、子どもがいないことを明らかにして転職活動を行うため、企業から部署異動しやすい人材だと受け取られる可能性もあります。人事異動の際に、転勤や異動の候補に上がりやすくなるでしょう。

社内で産休・育休を取得する社員がいた場合、そのフォロー業務を担当することも考えられます。自分の担当業務外での仕事がイレギュラーで発生することも視野に入れて、転職活動をした方がよいでしょう。

結婚後に転職する場合のメリット、デメリット
after marriage

結婚後に転職する場合のメリット、デメリットのイメージ

結婚後に転職するメリットは、企業に家庭の事情を理解してもらいやすいということです。それによって、就業後もライフワークバランスを保ちやすくなります。結婚後は、冠婚葬祭や子どもの発熱など、プライベートの突発的な用事が増えがちです。

結婚していることや、子どもがいる事実があるなら、オープンにして転職活動したほうが良いでしょう。そうすることで、入社後に企業からのサポートを得やすくなります。企業によっては、入社に合わせて家庭の事情を考慮した就業環境を整えてくれることもあります。

既婚者は、結婚退職の可能性を考えなくてよい、やめにくい人材です。産休・育休による一時離脱はあったとしても、その後復帰して長期的に働いてくれるだろうと企業側は見ています。

選考時に、「出産を考えているが、その後も長く働きたい」と伝えれば、大きなアピールポイントになります。家庭と仕事の両立が大切と言われますが、仕事をしていればどうしても仕事を優先しなければならない局面も出てきます。その時、いかに家族の理解や応援があるかも重要です。5年、10年とこの先も長く就業することを考えるのであれば、パートナーや家族などと結婚後や子育てする際のサポート体制について話し合ってみるのも良いですね。それを企業に伝えることができれば、より採用に前向きになってもらえるでしょう。

扱う商品・サービスによっては、既婚者または子育て中の人ならではの視点を活かしてほしいというケースもあります。今そういうサービスを扱っていない企業でも、面接時にそのことをアピールをしてもよいでしょう。

結婚後に転職するデメリットとしては、仕事に慣れ、成果を出す前に産休・育休に入ってしまうのではないかと思われてしまうことです。
もちろんそれを理由に選考から外すのはご法度ですが、例えば1人目の子どもの育休明けに、間断なく2人目を妊娠すると、その企業で仕事をした実質的な期間が非常に短くなってしまいます。それでは企業にとって、その人材を採用した意義を見出しにくいのです。働く側にとっても仕事の成果が出しづらく、有益なキャリア形成には繋がりません。

結婚前後女性の企業選びのコツ
choice point

結婚前後女性の企業選びのコツ

結婚前後女性に共通する企業選びのコツ

昨今、「女性の働きやすい環境や制度が整っている」とアピールする企業は多いですが、実際にその制度が利用されているのかどうかも確認できると安心です。
女性が企業選びをする際に重要なのは、制度以上に実績です。HPや採用広告、求人票に書いてある制度を、実際に何人が使ったのか実績を聞いてみるとよいでしょう。
具体的には産休・育休の取得実績や職場復帰した人の人数、その後も長く女性が働いているか。そういったポイントで職場環境について聞いてみるとよいでしょう。

また、くるみんマーク(厚生労働省が定めた行動計画や目標達成ができていると認定された子育てサポート企業)などを取得している企業も、女性にとって働きやすい企業だといえます。

結婚前女性の企業選びのコツ

業界・職種にこだわらりすぎないこと

結婚前の企業選びでは、特に業種を限定する必要はありません。ただ、これから先も長く働いていきたいと思っているのなら、早く成長してスキルを身に着けるのが得策。その観点から、中小企業・スタートアップなど経験が浅くても重要な仕事を任せてもらえる会社や、人材・Webなど成長産業で揉まれることも良いスキルアップの方法だといえます。

職種としては営業職やアパレルの販売職もおすすめ。そういう仕事は売り上げなど目標が明確に設けられているケースが多く、どう成果に結びつけるかという基本的なスキルを身に着けることができます。

成長性の高さ

女性にとっては、家族や子どものことに拘束されない結婚前に、どれだけスピーディーにスキルを伸ばすかが勝負。ある程度体力のある若い時に経験を積み、ビジネススキルを上げるのは、ひとつの良い手段です。

正社員として長く働き続けるためには、コミュニケーション能力、課題解決能力などのスキルは必須です。それをじっくり身につけられるのは、結婚前の短い期間だけ。今ある環境の中で、その仕事や職場の課題を解決するためにさまざまな工夫をしてみましょう。

いろんな人とコミュニケーションを取りながら物事を進めたり、相手の意図を適切に汲み取ったり、身の回りの課題を解決する力は、仮に結婚・出産を経て「働かない」という選択をすることになったとしても、きっと日常生活の中で役立つはずです。

結婚後女性の企業選びのコツ

今までのスキルを活かせる仕事を選ぶこと

結婚後に転職する際は、結婚前までの仕事内容やスキルを生かせる職場への転職がベター。営業や販売経験のある人の場合、対人折衝力を生かせる仕事が向いているでしょうし、デスクワークがメインの場合、その経験が生かせる仕事がよいでしょう。

社内の実情を確認すること

結婚後、いつ産休・育休を取得することになるかは、誰しもその時になるまでわかりません。ならばなおさら制度ではなく、産休・育休を取得した実績はあるか、女性が長く働く環境はあるかなど、事実ベースで照準を合わせて転職活動をした方がよいでしょう。

また、企業規模にこだわる必要はありません。たとえ大手企業でも、産休・育休の制度が形骸化していて、産休取得後に女性社員が軒並み退職している企業もあります。その企業の中に長く働いていける仕組みがあるかどうかで選んだ方がよいでしょう。

社風を知るためには、面接の過程で職場見学をさせてもらうのも効果的。企業は、興味を持ってくれているととらえることが多く、選考でもプラスになります。お願いすれば同年代で産休・育休後に復帰して働いている人に話を聞くこともできるでしょう。内定後に社内見学や社員面談をすることで、大まかな社風を知ることができるはずです。

こんなに違うの!?結婚後の職種による生涯収入の差と落とし穴
difference of life-time earnings

20代女性・職種別の年収ランキング

結婚後の職種による生涯収入の差のイメージ

type女性の転職エージェントにてカウンセリングを実施した女性転職者 (22~30歳)の年収から抽出
期間:2017年1月~2017年10月末 対象:約5,000名

転職を考える上で、年収を重要視する方も多いはず。そこで20代女性の職種別年収データを見てみましょう。
女性の婚姻平均年齢が29歳ということから、今回は29歳から30歳にかけての年収の伸び具合に注目します。

販売・サービス、事務職は年収が伸び悩む一方で、企画・バックオフィスやエンジニアなどの技術系は30~40万円近くアップしています。

営業職にいたっては年収400万円の大台を突破しています。営業職と事務職の間では年収ベースで60万円近くの差があることを考えると、単純計算で、10年で600万円もの差がつくことに。

これは年齢により給与が上がったことはもちろん、昇進・昇格して役職者になったり責任あるポジションを任されたケースも考えられます。

「結婚を機にジョブチェンジしよう」「今までとちがう分野の仕事にトライしよう」と考えている方は、自分のライフプランやこれからの人生にどれぐらいのお金が必要なのかを試しに計算してみると良いでしょう。
収入アップを狙って、結婚前の20代のうちに、事務職から営業職へ転職してスキル身につけるのも良い選択です。

とはいえ、入社してみたらイメージと違ったなどのギャップを防ぐためにも、転職エージェントなどプロフェッショナルの第三者機関にも積極的に相談してみましょう。求人票や採用広告からは見えてこない情報を教えてくれるはずです。

結婚前後女性の転職のポイント
succeed in job-changing

結婚前後女性の転職のポイントのイメージ

結婚前は、まずは長く働いていくためのスキルを身につけておくことをおすすめします。その「スキル」とは、社会人としてのビジネススキルや、自分の強みです。

営業職なら、対人折衝能力や提案力、事務職であれば、パソコンスキルや社内調整力。今の自分の仕事で求められているスキルを最大限伸ばしておきましょう。

女性が結婚後もスキルを伸ばしていくためには、職場や周囲のサポートが必須です。他の社員と同じだけの時間を働けるわけではなくなるので、企業や部署が仕事に集中できる環境を整えてくれるかということも、転職ポイントのひとつとなるでしょう。

営業職の場合、不在時の顧客フォロー体制やリモートワークの実績など、自分がオフィスにいなくても、仕事を円滑に進められる環境があるか確認してみると良いでしょう。

結婚後に仕事で成果を出すためには、より短い時間で効率的に仕事をすることが求められ、計画力や仕事の優先順位を決める判断力も重要です。
そのためにも、効率的な働き方を追求している企業は、転職先としてうってつけです。

よくある質問
Q & A

女性が長く働ける職場を見抜くには?

女性が長く働ける職場を見抜くには?のイメージ

「女性でいちばん年上の正社員は、何歳ぐらいですか?」と聞いてみると、女性が長く働けるかどうかのひとつの目安になります。

女性が責任ある仕事を任され、生き生き楽しんでいる職場なら、結婚後も長く働いていけるはず。そういう女性社員たちは、これからみなさんが働いていくうえでのロールモデルにもなるでしょう。内定後や入社後に、先輩女性社員たちに話を聞く機会があるとより良いですね。

女性でも昇進・昇格しやすい会社とは?

これまで女性は昇進・昇格したがらない人が多いといわれてきましたが、最近はそうとも限りません。政府は女性活用の方針を掲げていますし、メディアでは年齢を重ねて重要なポジションで活躍する女性がフューチャーされています。最近では20~30代の女性から「上を目指したい」という声をよく聞くようになりました。

役職者になることを視野に入れているなら、女性管理職の登用実績を見てみると良いでしょう。その実績がある企業は、男女問わず、成果を出せば実力をフラットに評価してくれる社風だということがわかります。

いまや女性だからといって、管理職になることが難しい時代ではありません。職務における一定レベル以上の実績を出すことができれば、昇進・昇格することは充分に可能です。

まとめ
summary

いつ転職するにも、メリットとデメリットはつきものです。その中で共通するのは、「勢い」や「一過性の不満」といった志望動機で転職するのではなく、自分のライフプランをしっかり考えたうえで、戦略的に転職活動をした方がよいということ。そして、できるだけはやいうちに、確固たるビジネススキルや自分の強みを身につけておくべきだということです。

結婚前に転職する方が有利ではあるものの、常にスキルアップを怠らず、長く働くためにどんな企業・職場・社風がいいかをしっかり見極めておけば、結婚前でも、結婚後でも良い転職を実現させられるのではないでしょうか。

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