子育てママが転職成功する方法!企業選びのコツや注意点も解説
更新日:2024.02.05
この記事のまとめ
「子持ちだと転職できない?」
「転職活動と子育てを両立するのは難しい?」
「子育てしながら働ける環境に転職できるのか不安」
など、子育てをしながらの転職について、難しいと感じたり、不安に思ったりしている人も多いのではないでしょうか。
子どもがいると転職に不利と思われがちですが、転職を成功させている子育て中の女性も多くいます。転職成功のためのポイントを押さえているからです。
子育て中の女性が転職を成功させるためのコツや、企業選びで意識したいこと、面接で伝えておきたいことをまとめていますので、転職を考えている子育て中の女性の方はぜひ参考にしてください。
子持ち女性の転職が難しいと言われる理由
子持ち女性が転職で不利だと言われている理由は、以下のような状況を企業が懸念しているからです。
- 産休、育休による早期離脱リスク
- 仕事に全力投球できないのではという懸念
- 急なお休みや早退など
もちろん法律的には、企業は本人の能力以外の部分で選考をしてはいけません。しかし、現実問題として企業は人員不足を補うために採用を行っているため、急なお休みで今の現場に負担になる懸念や入社後早期に産休や育休に入る可能性があると、企業側の不安材料にはなってしまいます。
以上のような理由から、子育て中の女性の転職は不利だと言われがちですが、子どもがいるからという理由で採用されないわけではありません。あくまでも、選考時に同じ能力を持った独身の方がいる場合に、不安材料が少ない人材の方が採用されやすいという話であると心に留めておきましょう。
したがって、子育て中の女性は、企業が不安を感じないように、長期で働く意思や仕事に集中できる状況にあると面接時にアピールすることが転職成功のポイントになります。
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子持ち女性が転職を成功させる6つのコツ
子育て中の女性は企業から採用後の働き方に懸念を抱かれる可能性があることをお伝えしました。子育て中の女性の転職支援をしているtype女性の転職エージェントが、おすすめする転職成功のコツを紹介します。
キャリアの棚卸しをする
子持ち女性に関わらず、転職を成功させたい人にまずしてほしいことは、キャリアの棚卸しです。転職活動は、自分のスキルや経験を伝えたり、理想の働き方や価値観に合った企業選定を行ったりします。自分を知らないことには何も始まらない。そのくらい自己分析やキャリアの棚卸しといった、自分と向き合うことが重要です。
キャリアの棚卸しは、これまでの仕事においてどのような業務を行ったのか、チームの人数やミッション、工夫したこと、成果や実績など書き出していくといいでしょう。大変だったこと、苦労したこと、得意なことや得たスキルなども書いておくと、応募書類の作成や面接での質疑応答に活かせます。転職経験のある人は、なぜ転職したのか、その時の転職活動の軸、転職先に決めた理由までメモしておくといいでしょう。
キャリアプランやライフプランを考える
キャリアの棚卸しで過去の振り返りができたら、ライフプランやキャリアプランなど未来の計画を考えます。ライフプランとは、出産や子育て、住宅の購入など、ライフイベントの時期や費用などを計画することを意味します。
ライフプランを基に、キャリアプランでは「いつまでにどのようなスキルを身に付けるか」、「どんな働き方をしたいか」などを具体的に考えましょう。特に子育て中の女性は、子どもの成長によって働き方が変化してくると思います。小学生になったらフルタイムで勤務したいなど、考えておくといいでしょう。
ライフプランとキャリアプランを照らし合わせておくと、目標を達成するための働き方や就業条件、職種といった転職の条件の軸が定まり、ミスマッチを防ぐ可能性が高くなります。描いたプラン通りにいくとは限りませんが、この転職で何を手にしたいのか考える指針になるので、未来のことはわからないけれどプランを描くことをおすすめします。
関連記事:キャリアプランとは? 考え方と転職の面接で上手に伝える方法
希望条件の優先順位をつける
子持ちの女性が転職を成功させるためには、絶対に外せない条件を明確にしておくことが大切です。子持ちの女性は子どもの成長や学校の事情など、ライフプランが具体的にイメージしやすく、「想定される制限」も見えてくるのではないでしょうか。例えば「子どもの学校や習い事の都合で勤務地はこのエリアにしたい」、「子どもの急な体調不良時に対応できる柔軟な勤務体制が望ましい」、「育休復帰の前例がある会社がいい」などです。
しかし、絶対に外せない条件が多すぎてしまうと、転職に失敗してしまう可能性が高まります。すべての希望を叶えることは難しく、どれか一つでも叶わないと不満が残ってしまいます。そのため希望条件の中で、優先順位を明確に意識することが重要です。
強みやスキルが伝わる応募書類を作る
面接に進むためには書類選考を通過しないといけません。魅力ある応募書類を作成することが重要です。求人票をよく読み、企業の求める人物像やスキル、経験にマッチした、強みやスキルを記載します。実績は数字で書き、具体的なエピソードも添えると伝わりやすくなります。
書類の通過率がよくなかったら、企業の応募条件に当てはまっていることが伝わる内容か、長く書きすぎていないか、逆に簡潔すぎて内容が伝わらなくなっていないかなど確認しましょう。
また職務経歴書には子持ちであることを記載する必要はありません。ただし入社時から働き方に制限をかけないといけないときは、履歴書の要望欄に記載しておいてもいいでしょう。
関連記事:職務経歴書の書き方(職種別)と提出方法
関連記事:履歴書の書き方・提出方法【ダウンロードフォーマット付】
複数社応募する
転職を成功させるためには、複数社に応募することも大事です。全職種の書類通過率は30%ほどと言われています。書類選考の結果が出るまでの期間は1週間くらいかかります。1社ずつ書類を出して結果を待って次へとしていると、時間がかかってしまうため、転職活動期間が伸びてしまう恐れがあります。なかなか面接まで進めないとそれだけで挫けてしまう可能性があるため、複数社応募して面接につなげていくことをおすすめします。
面接対策をする
面接では、転職理由や志望動機などのよくある質問だけではなく、子どもや働き方などの質問もされるので、答えられるように用意しておきましょう。「子どもが急に体調不良になった場合はどうするのか」「残業は可能か」「土日勤務はできるか」など聞かれる可能性があります。家族のサポート体制や利用できる自治体の制度や民間の育児サービスを確認しておき、どこまでなら対応ができるか決めておきましょう。
面接の通過率を上げるためには、回答を考えておくだけではなく、スラスラと話せるように面接練習をしておくことをおすすめします。実際に話そうと思ったら考えていた回答がでてこなかった、たどたどしくなってしまった、などの面接の失敗例はよくあります。よくある質問や働き方に関する質問について、スムーズに話せるように練習しておきましょう。
面接では必ず逆質問の時間があります。企業に聞きたいことを事前にまとめておき、入社後のギャップをなくしましょう。子育て中の女性社員の有無や実際の働き方など質問しておくと、自身が働く時のイメージがしやすくなります。また転職エージェントを利用していると、年収や待遇など聞きにくいことを企業に確認してくれるので、活用してみてはいかがでしょうか。
関連記事:転職の面接でよく聞かれる質問と好印象を与える回答のコツ
関連記事:type女性の転職エージェントの面接対策とは?
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子持ち女性が転職先を探すときのポイント
子育て中の女性が働きやすい職場を探すときのポイントについて解説します。希望する条件を考える時や応募企業を探すときに参考にしてみてくださいね。
通勤時間が長すぎないか
通勤に時間がかかると、自宅で過ごす時間が短くなり、家庭とのバランスが取りづらくなります。特に子育て中の場面では、子どもの急な病気や学校・保育園の行事など、臨時の事情にも対応する必要があるため、近場の職場の方が対応しやすいです。
通勤だけで数時間を要すると、それが日常の疲労として蓄積される可能性が高まります。疲れが溜まった状態で子育てを行うのは、身体的・精神的に大きなストレスになることが考えられます。
長く続けていくために、通いやすい距離に職場があるかは確認しておきましょう。
子育てと仕事が両立できる制度が整っている
子育てと仕事を両立できる制度が整っている企業は、女性が安心して働き続けることができます。
例えば、フレックスタイム制度や時短勤務、リモートワークなどが導入されている場合、子どもの都合に合わせて働き方を調整することができます。企業内に託児所があったり、提携している保育施設が利用できる場合、安心して預けることができます。
また育児休暇を取得した後も復帰しやすい環境や、子育てが一段落した後にフルタイムへの移行がスムーズな制度がある企業は、長期的なキャリア形成の観点からも魅力的です。
各制度は整っているけど、利用実績はない、利用条件に当てはまらないといったことがないように、制度の有無だけではなく利用状況も確認しておくといいでしょう。
子育て中の女性が活躍しているか
入社してみたら子育て中の女性がいなくて、時短勤務がしにくかったり、急なお休みや早退ができなかったなど、ギャップがあるかもしれません。子育て中の女性がどのくらいいるのか、長く働いているのかなど、確認しておくと実際に働きやすい環境か判断する材料になります。
またライフステージが変わっても働き続けられる環境は、育児とキャリアの両立を実現する上で魅力的なポイントとなります。今は育児が中心で時短などの働き方をしているけど、いずれ仕事もバリバリしたいと思った時に、「女性の管理職がいない」「子どもがいる女性は管理職になれない」などあると、キャリアプランとのギャップが生まれてしまい、長く働くのが難しくなります。女性の管理職比率や女性のキャリア支援についても確認しておくと安心です。働くモチベーションにも繋がるので、評価制度なども確認しておきましょう。
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子持ち女性が面接で伝えたい3つのこと
働きたい企業が決まり、いざ面接となった時に、子育て中女性に対する企業の不安を払拭し、ミスマッチを防ぐために面接で伝えておきたい3つのことを紹介します。
働き方に制限があること
子育て中の女性は、「土日は勤務できない」「18時以降の残業はできない」など、働き方に制限があると思います。企業側も子どもがいるとあまり仕事ができないのではと考えているため、何時まで働けるか、残業はどのくらいなら可能か、休日出勤はできるかなど、制限がある中でできることを伝えて、企業の懸念を払拭しましょう。例えば「在宅勤務が可能なら〇時まで働けます」とか「月に1回程度なら土日勤務できる」など、柔軟に対応する姿勢を見せることが大事です。入社後のギャップも減らせるので、事前にどこまでできて、何ができないのか伝えるようにしてくださいね。
家族の協力があること
仕事と家庭を両立させるためには、家族のサポートは欠かせません。企業側も家族のサポート体制がないと仕事との両立は難しいのではと懸念するケースがあります。事前に配偶者や両親など家族のサポート体制を確認しておき、面接で伝えておくと効果的です。
例えば「子どもが急な体調不良の時は両親に預ける予定です」「夫が子どものお迎えを担当するので残業は可能です」など、具体的に伝えておくと企業側も働き方のイメージがしやすいでしょう。家族の協力以外にも、自治体のサポートサービスに登録済みであることや、病児保育に申し込んでいるなど、不測の事態にもできるだけ備えていることを伝えると良いでしょう。
即戦力となるスキルや経験のこと
転職で重要視されるのは、「スキル」や「経験」です。応募企業が求めているスキルや経験があり、入社したら即戦力になれることを伝えましょう。働き方に制限があっても、応募企業で働いて貢献していきたいと、熱意をもって伝えます。数字などの実績や工夫した点など具体的なエピソードを交えて話すと伝わりやすいです。
コミュニケーション能力やスケジュール管理能力など、会社や職種が変わっても活かせるポータブルスキルもアピールになるケースもあります。30代以降であれば、マネジメント経験もあると評価されるポイントになるので、伝えましょう。
産休育休や結婚退職でブランクがある場合も、在職時に培ったスキルや経験を伝えて大丈夫です。時間管理スキルや業務効率化など、育児経験から仕事に活かせる能力を得たならそれを伝えてもいいでしょう。
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子持ち女性が転職しないほうがいい場合
子育て中の女性の転職のコツを紹介してきましたが、転職をしないほうがいい場合もあります。例えば、現職の福利厚生が非常に良い場合は、新しい職場では同等のものを得られるとは限りません。有給休暇は転職後すぐに取得できない企業もあり、子どもが小さくて体調を崩しやすいと入社直後から休みが取りづらいケースもあります。
転職をするか悩んだときは、現職の不満や悩みを書き出してみて、改善できるものはないか上司や人事に相談してみてもいいでしょう。「より会社に貢献するために」という前提で相談することで、家から近い勤務地に異動できたり、業務負担の少ない部署に異動できる可能性もあります。現職での改善が難しい場合は、転職するメリット・デメリットを検討した上で転職活動を始めてみることをおすすめします。
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まとめ
子育て中の女性が転職を考える際、多くの不安や疑問があるのは当然です。しかし、成功への道は確かに存在します。重要なのは、転職成功のためのポイントを理解し、企業選びのコツや注意点を押さえること。また、面接時には自身の状況や希望を適切に伝えることが成功の鍵となります。子持ちであることが転職の障壁となることは少なく、実際に多くの女性が成功を収めているので、前向きに転職活動を進めてくださいね。
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