女性にとって営業の仕事はきつい? 実は未経験でも働きやすい理由を解説!
更新日:2025.06.19
この記事のまとめ
「営業職はきつい?未経験の女性には難しい?」そんな不安を抱えていませんか。
かつては「営業=体力勝負」というイメージが強くありましたが、令和の今では状況が大きく変わっています。共感力やきめ細やかな対応力、そして高いコミュニケーションスキルなど、女性ならではの強みを活かして、未経験から転職をして成果を上げて活躍している女性が増えています。また営業職は、結婚や出産をしてもキャリアを築きやすい職種です。ライフイベントの変化に合わせて働けるところも魅力です。
本記事では、営業職の仕事内容から、女性が営業に向いている理由、仕事のやりがい、未経験から転職を成功させるポイント、営業に向いている人の特徴、面接対策まで詳しく解説します。
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女性が営業に向いている理由
営業職は、女性の持つさまざまな特性が活かせる職種の一つです。
営業の仕事は、顧客のニーズを的確に汲み取り、それに応じた提案を行うことが求められます。女性は共感力が高く、相手の悩みや課題を敏感に察知し、「こういったことでお困りなのですね」と自然に寄り添うコミュニケーションが得意な方も多い傾向にあります。そのため、信頼関係の構築がしやすく、顧客の心に響く提案ができるのです。
「営業=外回りばかりで大変そう」「飛び込み営業がきつそう」「男性の方が向いているのでは?」そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、営業職にも多様なスタイルがあり、すべてが体力勝負というわけではありません。
たとえば、内勤営業(インサイドセールス)やカウンターセールス、反響営業などは、オフィスや店舗内で対応する営業スタイルで、顧客が来店するケースも多いため、体力的にも無理なく働けます。
また、法人営業や個人営業の外回りにおいても、現在は「とにかく足で稼ぐ」といったスタイルではなく、データを活用して見込みの高い顧客へ効率的にアプローチする営業手法が主流となっています。コロナ禍を経て、オンライン商談も定着し、移動時間をかけずに顧客対応ができるようになりました。
以前は資料ひとつ届けるのにも訪問が必要だった場面も、今ではメールやチャットツールの活用により、スムーズに情報共有が可能です。ITの進化によって営業スタイルは大きく進化しており、業界による違いはありますが、「営業は体力勝負」という一般的なイメージは、もはや過去のものと言えるでしょう。
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女性営業が活躍する業界
同じ営業職でも、業界によって求められるスキルや働き方、営業スタイルは大きく異なります。ここでは、女性が営業職として活躍しやすいとされる代表的な業界をご紹介します。
保険業界
保険営業は、生命保険・医療保険・損害保険などを提案し、顧客のライフプランに寄り添った契約をサポートする仕事です。人生設計や将来の安心に関わる商品を扱うため、信頼関係を築くことが重要です。営業スタイルは、個人宅の訪問に加え、店舗での接客や企業訪問による営業など多様です。自身の裁量で調整できることも多いので、柔軟な働き方をしやすい職業と言えます。
顧客の家族構成や将来の不安といった個人的な話題を引き出すためには、相手に安心感を与え、じっくり話を聞く「傾聴力」や「共感力」が欠かせません。こうしたスキルを活かして信頼関係を築くのが得意な女性が多く活躍しています。
また、保険業界は成果主義が浸透しており、性別や経歴に関係なく努力が報酬に反映される点が特徴です。高収入を目指せる環境が整っており、やりがいを感じながら働くことができます。
保険業界は、女性営業が多数活躍してきた歴史があります。これは、商品が顧客のライフプランと密接で女性が提案しやすかったこと、また家庭と両立しやすい柔軟な働き方がマッチしたためです。営業職が会社の主力であることから、女性が長く働ける環境づくりが経営上の重要課題となり、産休・育休制度や時短勤務などが整備されている企業が多いです。子育て中の女性や復職を目指す方にとっても働きやすい職場環境が整っています。ロールモデルとなる女性社員が多く、30代、40代と年齢を重ねてライフステージの変化が訪れても働き続けられるのは魅力になります。
令和5年度の保険営業の有効求人倍率は8.07倍(求職者一人当たり8つの求人がある状態)と高水準です。未経験者歓迎の求人も多く、営業職に挑戦したい方にとってスタートしやすい業界と言えるでしょう。
関連記事:保険営業の仕事とは?やりがいや資格、キャリアパスなど解説
不動産業界
不動産営業は、住宅やオフィスなどの物件を紹介し、顧客のライフスタイルや将来設計に合った選択肢を提案する仕事です。主に「不動産販売」「賃貸仲介」「売買仲介」といった業務に分かれており、それぞれ顧客のニーズに応じた提案が求められます。
丁寧なヒアリングや信頼構築が大切になるため、共感力や傾聴力を発揮できる女性にとって活躍しやすい環境です。また、契約書類の作成など、細かい作業や正確性も求められるため、きめ細やかな対応力も強みになります。
住宅の提案では、出産・育児などのライフイベントに関する視点が活きる場面も多く、自身の経験が接客に活かせる点も魅力です。
不動産業界では、成果に応じたインセンティブ制度が一般的で、性別に関係なく結果が評価される環境が整っています。不動産は契約単価が高く、1件の売り上げの価値が高いです。そのため営業職のモチベーションの向上や売り上げ拡大のために、インセンティブが取り入れられています。特に大手企業では、産休・育休制度や時短勤務制度、フレックスタイム制度など、柔軟な働き方が可能です。
人材業界
人材業界の営業職は、「企業」と「人」をつなぐ重要な役割を担います。主に「人材紹介」「人材派遣」「求人広告」などの分野があり、企業の採用課題をヒアリングし、最適な人材やサービスを提案する仕事です。
企業と求職者の双方と関わるケースも多く、丁寧なコミュニケーションや相手に寄り添った対応が必要とされます。特に、求職者の不安や希望に寄り添いながらサポートする業務では、初対面でも安心感を与えられる接し方や、柔軟な対応力が活かされます。
また、複数の関係者との調整や並行した案件の進行など、マルチタスク能力も重要です。変化に対応する柔軟性や気配りのスキルを持つ女性が力を発揮しやすい環境です。
人材業界も成果主義が中心で、年齢や性別に関わらず、実績によってキャリアアップが可能な点も魅力の1つです。表彰制度やインセンティブ制度など、成果を可視化して評価する仕組みが整っている傾向にあります。
人材業界は、「人」を扱うビジネスであるため、自社の従業員が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、制度面でのサポートを重視する傾向があります。そのため、女性の働きやすさを意識した企業も多く、産休・育休、時短勤務、在宅勤務、フレックス制度など、ワークライフバランスを重視する制度が整備されています。子育てをしながら営業職として活躍している女性も多数います。
広告業界
広告営業は、企業の課題をヒアリングし、最適な広告戦略やプロモーションを企画・提案する仕事です。単に広告枠を販売するのではなく、商品やサービスの魅力を引き出し、ターゲットに「刺さる」伝え方を考える、企画力と提案力が求められます。
広告の多くは女性を主なターゲットに設計されており、購買の意思決定においても女性の影響力が非常に大きいと言われています。そのため、女性ならではの視点や感性を広告表現や訴求軸に反映できることは、大きな強みになります。たとえば、日々の暮らしの中で得た気づきや共感のポイントを、消費者目線のアイデアとして活かすことができ、クライアントにも高く評価されることが少なくありません。
広告業界も成果主義の傾向が強く、実績に応じて評価されやすい環境です。クライアントの売り上げ向上やブランド価値の向上など成果にコミットすることが求められます。モチベーションの向上や売り上げ拡大のために、個人やチームで成果を出したら評価される仕組みづくりが整備されています。人材の流出を防ぎ長期的なキャリア形成を支援するために、柔軟な勤務制度を導入する企業も増加しています。ライフステージに合わせた働き方をしながら、クリエイティブな刺激のある環境でキャリアを築くことができます。
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営業職の適性を見極めるポイント
営業職に興味はあるけれど、「本当に自分に合っているのかな?」と不安を感じる方も多いでしょう。営業職に向いている女性の特徴や、営業が苦手だと感じる女性の特徴を紹介します。
営業職に向いている女性の特徴
コミュニケーション能力が高い
営業職で最も重要なスキルの一つがコミュニケーション能力です。顧客の課題やニーズを聞き出し、商品を提案するのに必要なスキルです。「誰とでも会話ができる」「人と話すのが好き」「人からよく相談を受ける」といった方は向いている可能性が高いです。
粘り強く取り組める
営業は一度で売り上げになることは少なく、多くの見込み客と接点をとりつつ、商談を重ねて売り上げを作っていきます。時に断られたり、成果が出にくい時期があっても、そこで諦めず、目標達成に向けて何度も試行錯誤し、改善を重ねる粘り強さが必要です。一度決めたことを最後までやり抜いた経験、目標達成に向けて取り組める人は強みになります。
提案力やプレゼン力がある
営業職は、ただ商品を説明するだけでなく、顧客の抱える課題を解決するための最適な解決策を具体的に提案し、その魅力を分かりやすく伝える力が求められます。論理的に考えられる方、資料作成が得意な方、プレゼンが上手な方は適性があるでしょう。
成長意欲がある
営業職は目標を達成し続ける必要があります。売り上げを作り続けるためには、新しい商品知識、業界トレンド、顧客のニーズ、そして効果的な営業手法を学び続ける必要があります。現状に満足せず、常に新しい知識やスキルを積極的に吸収し、自己成長を追求する意欲がある女性は、営業職で活躍できるでしょう。目標達成のために自ら課題を見つけ、改善策を考え、行動に移す主体性や、上司や先輩からのフィードバックを素直に受け入れ、次へと活かす柔軟な姿勢は、営業として継続的に成果を出し続ける上で不可欠な特徴です。
計画的に行動できる
目標から逆算してスケジュールを立てて、行動できる人は営業職に向いていると言えるでしょう。営業職は、多くの顧客を抱えマルチタスクをこなす必要があります。目標達成から逆算して、訪問計画、アポイントメント、資料準備などを効率的にこなす計画性が重要です。立てた計画通りに、段取り良く物事を進めるのが得意な人は、営業活動全体の生産性を高めることができるでしょう。
営業職に向いていない女性の特徴
初対面の人と話すのが苦手
営業職は、日々多くのお客様や取引先と初めて顔を合わせ、信頼関係をゼロから築き上げていく仕事です。新規営業であれば初対面が多いのは当然ですが、ルート営業であっても初対面の人と話す機会はあります。そのため、初対面の人とのコミュニケーションに強い苦手意識がある場合、商談の機会を得る段階でつまずきやすいかもしれません。
商品やサービスを「売る」ことに抵抗がある
営業職の最終的な目的は、自社の商品やサービスを顧客に「売る」ことであり、時には積極的に提案し、決断を促す必要があります。顧客のためになるという確信を持って、自信を持って提案する姿勢が営業職には求められます。顧客のニーズを引き出せず顧客のためになるという確信が持てなかったり、積極的に売り込むのが苦手だったりすると、成果につながりにくい可能性があります。
身だしなみや表情など意識が低い
営業職は会社の「顔」としてお客様と直接接するため、第一印象が重要です。ここでいう第一印象とは、TPOに合わせた身だしなみ(清潔感、整った髪型、服装のシワがないかなど)、そして明るい表情や立ち居振る舞いを指します。これらへの意識が低いと、お客様に不信感を与えてしまったり、「この人に任せて大丈夫だろうか」という不安を抱かせてしまったりする可能性があります。
特に個人営業では、「この人だから買いたい」と思ってもらえるような信頼関係の構築が不可欠です。どんなに優れたトークスキルがあっても、清潔感やプロフェッショナルな雰囲気、そして明るい表情がなければ、お客様は安心して話を聞いてくれないことも。営業個人の印象は、そのまま会社の信頼度や、最終的な売上にも大きく影響します。お客様のためになるという確信を持って、自信を持って提案するためにも、自分自身の「印象管理」は常に意識すべき重要なポイントです。
断られることに強く落ち込む
営業活動では、どれだけ良い提案をしても、お客様に断られることは日常茶飯事です。時には厳しい言葉をかけられることもあるでしょう。断られたり、目標を達成できなかったりすることに対し、人一倍強く落ち込んでしまい、気持ちの切り替えに時間がかかるタイプは、営業職では精神的な負担が大きくなる可能性があります。営業職には、断られても前向きに次へと進む「打たれ強さ」が求められます。
マルチタスクやスケジュール管理が苦手
営業職は、複数の顧客案件を同時並行で進めたり、商談、資料作成、移動、顧客フォロー、社内会議など、多岐にわたる業務を効率的にこなすマルチタスク能力と、厳密なスケジュール管理が不可欠です。複数のタスクを整理して優先順位をつけたり、時間を管理して計画通りに行動したりするのが苦手な場合、業務が滞り、顧客への対応が遅れたり、目標達成が困難になる可能性があります。
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営業職の仕事内容と面接対策|職種別にやりがいや適性も紹介
営業職とは、顧客のニーズに応じた提案をしながら、自社の商品やサービスを販売・提供する仕事です。営業職は、顧客の種類によって「法人営業」「個人営業」に分かれます。また、既存の取引先に営業をする「ルート営業」や新しい顧客を開拓する「新規営業」など手法が分かれます。
働き方の種類として、外回りのない「内勤営業(カウンターセールス)」があります。それぞれの仕事内容ややりがい、向いている人などについて解説しましょう。
法人営業
法人営業の仕事内容
法人営業とは企業や団体などの組織を顧客とする営業のことで、「BtoB(Business to Business)」とも呼ばれます。海外の顧客や市場に対し営業活動を行う「海外営業」もあります。
「会社と会社」の取引なので、こちらも自社の代表として顧客と接することになります。実際に商談する相手は各部門の担当者であることが多いものの、時には決裁権を持つ経営層へのプレゼンを求められることもあります。顧客企業のビジネスや事業を理解し、「組織の問題解決のために、自社の商品やサービスをどう役立ててもらうか」を提案する力が必要となる仕事です。
法人営業に向いている人
法人営業は、論理的思考力が必要な仕事です。ロジカルに物事を考え、分かりやすく端的に相手に伝えることができる人が向いています。顧客である法人は組織なので、感情論では動いてくれません。「この提案を採用することにメリットがある」と相手に思ってもらうには、数字やデータなどの客観的事実を示しながら、筋道立てて説得力のあるプレゼンテーションをする必要があります。
ビジネスへの興味がある人にも向いています。法人営業は顧客企業のビジネスを成功させるためのお手伝いをする仕事です。その会社がどのように売り上げや利益を生み出しているのか、どのような仕組みで事業を回しているのかといったことに関心がなければ良い提案はできません。顧客企業のビジネスについて積極的に学べる知的好奇心の強い人は、仕事を楽しみながら成果を出すことができるでしょう。
法人営業のやりがい
法人営業のやりがいは、顧客企業が抱える経営課題やビジネス上の悩みを、自社の商品やサービスで解決に導けることです。提案が採用され、実際に顧客企業の業績が向上したり、業務が効率化されたりするのを目の当たりにすると、大きな達成感と貢献実感が得られるでしょう。また、法人営業は動かすお金も大きいので、ビジネスや事業を動かしているというスケール感も実感できます。
私生活ではなかなか会えないような、企業のトップや経営層に会う機会があるのもやりがいになります。これは「会社と会社」の取引である法人営業だからこその醍醐味です。
法人営業の面接のポイント
高い目標達成意欲があるかどうかはもちろん、組織を相手にする仕事なので、企業間の取引を担うだけの責任感を備えているかが見られます。また、「結論から話す」「質問に対して端的に答える」といったロジカルなコミュニケーション能力も問われるので、論理的な話し方を練習して面接に臨めば、法人営業向きの人材として自分をアピールできます。
関連記事:法人営業の仕事とは?やりがいや資格、キャリアパスなど解説
個人営業
個人営業の仕事内容
個人営業とは、その名の通り個人を顧客とする営業のことで、「BtoC(Business to Consumer)」とも呼ばれます。金融業界や不動産業界では「リテール営業」と呼ばれることもあります。
法人営業は「会社と会社」の取引ですが、個人営業は「人と人」の取引になるので、顧客との人間関係をいかに築くかが問われます。相手に一人の人間として信頼され、「この人から買いたい」と思ってもらえるだけの人間力が求められる仕事です。
先にも述べた保険業界や不動産業界以外にも、自動車業界や教育業界など個人営業が活躍しています。自動車であればディーラーが顧客のライフスタイルやニーズをヒアリングし、最適な車種などを提案します。教育業界であれば、英語教材などの学習教材を実際に試してもらい、導入を促したり、塾や英会話スクールで最適なコースやプランを提案・販売します。
個人営業に向いている人
「人に興味があること」は個人営業に必須の条件です。「この人のために頑張りたい」と相手への思い入れを持てる人や、「人のために何かしてあげたい」という貢献意欲の強い人が向いています。
個人営業では共感力やコミュニケーション力を発揮しながら、相手の感情を動かすことが求められます。相手と一緒に喜んだり悲しんだりできる感情豊かな人なら、顧客と1対1の信頼関係を築いて、「この人から買いたい」と思ってもらうことができるでしょう。
個人営業のやりがい
顧客から「ありがとう」の感謝の言葉を直接聞けるのは、個人営業の大きなやりがいです。法人営業の場合、窓口となる担当者ではなく、その上司や経営層が決裁権を持つことも多いので、自社の商品やサービスを採用するという意思決定を下した本人には会えないまま取引が進むこともよくありますが、個人営業の場合は目の前の顧客が意思決定権者です。
よって、「あなたの説明が分かりやすくて助かった」「良いサービスを紹介してくれてありがとう」といったストレートな感謝の言葉をもらう機会が多いのは、個人営業の特徴です。
また個人営業は「人対人」の付き合いなので、顧客との関係が成果に直結します。法人同士の取引では感情を排して性能や価格などの事実だけで比較検討するので、どんなに営業の人柄が良くても、「あなたの会社より価格が安い他社から買います」という結果になることがあります。
それに対し、「他社の方が安いけれど、人柄が気に入ったのであなたから買います」という結果もあり得るのが個人営業です。自分と顧客の関係性で実績を積み上げていけるのが、個人営業の醍醐味と言えるでしょう。
個人営業の面接のポイント
個人営業は未経験可の求人が多く、チャレンジしやすい職種です。
人に興味があり、人と関わることが好きだということを、エピソードをもとに伝えると良いでしょう。営業経験者であれば、一人ひとりのお客様に深く入り込んだ提案をしてきた実績を伝えます。営業は未経験でも、前職の仕事で人のために貢献したエピソードを伝えれば、個人営業の適性があることをアピールできます。もちろん営業職である以上、数字に対する目標達成意欲があることもしっかり伝えてください。
関連記事:個人営業の仕事とは?やりがいや資格、キャリアパスなど解説
内勤営業(カウンターセールス・インサイドセールス)
内勤営業の仕事内容
基本的に外へ出ず、オフィスや店舗にいながら顧客対応をする仕事です。たとえば、保険代理店や旅行代理店の窓口で商品紹介や各種手続きの案内をする仕事は、内勤営業の一種です。このように、来店した顧客に対して商品の販売やサービスの提供を行う営業は「カウンターセールス」と呼ばれます。
また、顧客が広告やクチコミなどを見て商品やサービスを知り、自分から相談や問い合わせをしてきた際に対応する営業は「反響営業」とも呼ばれます。いずれにしても、カウンターセールスはすでに自社の商品やサービスに関心を持っている顧客が相手ということになります。
また最近では、外回りの営業職の業務の一部を分業する「インサイドセールス」と呼ばれる内勤営業も増えています。営業活動のうち、電話やメールなどで見込み客にアプローチし、アポイントを取るところまでを担当し、実際に客先へ訪問する段階から外回りの営業職に引き継ぎます。単にアポを取ることだけが目的だった従来のテレアポとは違い、相手の話を聞いて潜在的なニーズや課題を引き出し、それに対して適切な情報を提供して、「それならば一度来てもらおうかな」と相手に思ってもらうのが仕事です。
内勤営業に向いている人
人と接するのは好きだが、外へ出る仕事は体力的に不安があるという人や、オフィスワークに近いスタイルで長く働いていきたい人には、内勤営業が向いています。またカウンターセールスの場合、顧客と接するのは店舗の窓口が開いている時間に限られるので、それ以外の事務処理などを効率的に終わらせれば、残業がほとんどない職場もあります。また、内勤営業も売上目標はあるものの、一般的な営業に比べればそれほど厳しくないことが多いので、数字を負担に感じるタイプの人も働きやすい職場が多いでしょう。
内勤営業の仕事のやりがい
カウンターセールスや反響営業の場合、自分から売り込むのではなく、「相手からの相談に乗る」というスタイルになります。相手のニーズがはっきりしている分、こちらも的確な提案がしやすく、「お客様の抱えている問題を解決できた」という達成感は得られやすいでしょう。また内勤営業の場合、会社によっては個人の数字は持たず、チームの数字を全員で達成するという形にしているケースもあります。一人で行動することが多い外回りの営業に比べて、「皆で力を合わせてチームで成果を出せた」という充実感を得やすいのも内勤営業ならではです。
内勤営業の面接のポイント
内勤営業の面接のポイントは「相手が聞きたいことを正しく捉え的確に答える」ことです。インサイドセールスに求められるのは、限られた時間で顧客のニーズを把握し、自社の商品やサービスの提案の場へつなぐことです。面接官の質問の意図を理解し、端的に答えることができるかが重要です。
関連記事:インサイドセールスの仕事とは?やりがいや資格、キャリアパスなど解説
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女性が営業に転職するメリット・デメリット
女性が営業に転職するメリット
営業職は、個人に任される裁量が大きい仕事です。どの顧客に対して、どのようにアプローチし、どのようなスケジュールで訪問するのかといった日々の仕事のやり方は、基本的に各自で考えて決めることができます。よって事務職などに比べれば、時間の使い方もかなり自由です。やるべき仕事さえきちんとやっていれば、「今日は用事があるから、営業活動は定時で終了して出先から直帰しよう」といったことも可能なので、「時間を上手に使って、仕事もプライベートも充実させたい」という女性にはメリットが大きい働き方と言えます。
「そうは言っても、お客様に頼まれたら夜でも休日でも対応しなければいけないのでは?」と不安に思う人もいるかもしれません。しかし営業職は、あくまで会社の代表として顧客に接しています。法人営業なら、顧客側の窓口となる担当者もその会社の代表です。「会社対会社」の付き合いである以上、営業活動も会社の業務時間内で行うのが原則です。
個人営業であっても、こちらが会社の一員であり、営業活動が会社の業務であることに変わりはありませんから、やはり業務時間内の勤務が原則となります。特に最近は働き方改革によって労働時間に関する世間の意識が変わり、顧客の側も業務時間外の活動は控えるケースが一般的です。「顧客に言われたら、いつでも駆けつけなくてはいけない」というイメージも過去のものだと思ってください。ただ実際にはそういう働き方を求める企業もあるとは思うので、面接時に確認しておくと安心です。転職エージェントを使うと、直接企業に聞きにくいこともキャリアアドバイザーに確認できます。
また、営業職は女性のキャリアにとっても大きなメリットがあります。営業職の経験がある女性は、現場の事情やビジネスの仕組みをよく知っていたり、数字を読む力が身についていたりします。これらのスキルや経験は営業以外の仕事でも重宝されるため、たとえば産休・育休明けに「子どもが小さいうちはバックオフィスで働きたい」という希望を出したとしても、会社に受け入れてもらいやすいでしょう。
あるいは転職を考えたときも、やはり営業経験は高く評価されるため、どのような業界や職種を目指すにしても役立ちます。女性がライフスタイルに合わせてキャリアチェンジをする際も、営業職の経験があることは大きなメリットになるのです。
それに何と言っても、実績さえ出せば大きく稼げるのが営業職のメリットです。令和6年賃金構造基本統計調査によると、「その他の営業職業従事者」の平均年収は、583.7万円です。女性の平均年収は、315万円と、営業職の年収はほかの職種と比べても高くなる傾向です。「頑張った分だけ報酬をもらいたい」と考える女性にとって、営業職はうってつけの仕事と言えるでしょう。
女性が営業に転職するデメリット
営業職は会社の代表として顧客を任されている立場なので、それに伴う責任感が必要です。よって「責任のある仕事は避けたい」と考える人にとっては、それがデメリットになるかもしれません。また、「そもそも人と会ったり、話したりするのが苦手」という人が営業職を選ぶと、ストレスを感じる可能性があります。とはいえ、どのような仕事でも責任感は求められますし、人と接することがまったくない仕事はありませんから、社会人としての資質がある人なら、こうしたデメリットを過剰に気にする必要はないでしょう。
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女性が未経験から営業職に転職するためのポイントや注意点
未経験でもアピールできる強みを見つける
営業職の経験はなくても、これまでの経験やスキルが活かせることがあります。コミュニケーション能力や目標達成をした経験などをアピールしましょう。
たとえば、事務職で培ったきめ細やかな気配りやスケジュール管理能力は、顧客への丁寧なフォローや効率的な業務遂行に直結します。接客業の経験があるなら、営業職は未経験でもコミュニケーション能力や課題解決能力は即戦力となるでしょう。
大切なのは、これらの経験をただ伝えるのではなく、「〇〇のスキルを活かして、売り上げ目標達成に貢献できます」のように、営業職でどのように貢献できるかという視点で語ることです。
なぜ「営業職に挑戦したいのか」を明確にする
未経験から営業職に転職する際に、必ず聞かれるのは「なぜ営業職になりたいのか」です。営業職になりたい理由を明確に話せるように準備しておきましょう。単に「稼ぎたいから」「人と話すのが好きだから」といった表面的な理由だけでは、熱意が伝わりにくく、入社後のミスマッチを懸念される可能性があります。
「顧客の課題解決に貢献したい」「自分の成果がダイレクトに評価される環境で成長し、売り上げに貢献したい」など、具体的に語ることで、あなたの本気度とポテンシャルを効果的に伝えられます。営業職を目指すきっかけになった具体的なエピソードがあればなお良いでしょう。企業研究を徹底し、その企業でなければならない理由を明確にすることも、説得力のある志望動機に繋がります。
転職エージェントの活用がおすすめ
未経験から営業職への転職を成功させるには、転職エージェントを活用するとスムーズです。特に「営業職」「未経験歓迎」「女性向け」といった求人に特化したエージェントを選ぶと良いでしょう。
特に未経験からの転職だと、自身の経験やスキルが営業に活かせるか判断がつかないこともあります。転職エージェントを利用すると、転職のプロであるキャリアアドバイザーがスキルの棚卸しを行い、強みを整理してくれます。営業職に自分が合っているのか、強みを活かして転職後も活躍できるのか、などさまざまな視点からアドバイスが受けられます。
type女性の転職エージェントなら、過去に同じような立場から転職を成功させた事例も多く、自分に近いロールモデルを参考にすることができます。専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりに寄り添い、キャリアカウンセリングから求人紹介、応募書類の作成、面接対策まで、すべて無料で丁寧にサポートしてくれるため、初めての転職でも安心して進められます。販売職や事務職から営業職に転職した事例もありますので、お気軽にご相談ください。
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まとめ
営業職は、女性が自分の強みや適性を活かしながら活躍できる仕事です。営業といってもさまざまな種類や働き方があるので、自分に合ったスタイルを見つければ長く働き続けることができます。産休・育休を取りながら働ける環境や成果を上げれば評価に結びつくなど、女性にとって働きやすい職種の1つです。ひと昔前のイメージで「女性は営業に向いていない」などと思わず、自分のキャリアを考える上での選択肢として検討してはいかがでしょうか。
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関連記事:営業職の職務経歴書の書き方とフォーマット
監修キャリアアドバイザー
坂本 麻奈実
前職ではブライダルジュエリーの専門店で店長を経験。転職を考えたのは、ビジネスパーソンとして今後も社会で活躍できる女性でありたいと考えたから。一生に一度の結婚のお手伝いという職からより相手の人生に関わる深いサポートを行いたいと、キャリアアドバイザーへ転身。店長として店舗スタッフをマネジメントしていた経験から販売サービスの分野に特化したキャリアアドバイザーである。