Web面接(オンライン面接)のやり方とは?準備・マナー・注意点

更新日:2024.02.15

この記事のまとめ

  • Web面接も対面の面接と同様、所要時間は30分から1時間ほど。質問される内容も一般的な面接と変わりはない。
  • Web面接が開始される3分ほど前には、オンライン会議室に入室しましょう。
  • Web面接では、先に企業側から接続を切ってもらうのが基本ルール。

リモートツールの普及により、中途採用でもオンラインによるWeb面接が広く行われるようになりました。ただし対面とは異なる環境で面接を受けるため、オンラインを想定した対策や準備が必要となります。

そこでこの記事では、Web面接までに行う事前準備や知っておくべきマナーについて詳しく解説します。

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監修者:坂本 麻奈実
監修キャリアアドバイザー
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント
前職ではブライダルジュエリーの専門店で店長を経験。転職を考えたのは、ビジネスパーソンとして今後も社会で活躍できる女性でありたいと考えたから。一生に一度の結婚のお手伝いという職からより相手の人生に関わる深いサポートを行いたいと、キャリアアドバイザーへ転身。店長として店舗スタッフをマネジメントしていた経験から販売サービスの分野に特化したキャリアアドバイザーである。

Web面接開始までの準備・マナー

Web面接開始までの準備・マナー

Web面接を受けることが決まったら、事前に準備すべきことがいくつかあります。次の5点については、面接までに必ず確認や用意を済ませておきましょう。

1.インターネット接続が安定した場所で行う

インターネット環境が不安定だと、画像が乱れたり、音声が途切れたり、最悪の場合は完全に止まってしまいます。同じ部屋でも場所によってインターネットのつながりやすさに差があるので、通信環境が安定しているポイントを事前に探してください。無線LANで安定しない場合は、有線LANにするのも一つの方法です。

2.背景の映り込みに注意する

Web面接で注意したいのが背景です。できるだけシンプルな無地の壁などを背景とし、本人以外は極力映り込まないようにします。生活感あふれる部屋やアイドルのポスターなど趣味のものが映り込むと、面接官に良い印象を与えません。対面の面接と同じように、Web面接でも印象管理を意識してください。

ツールによっては背景を変えられますが、Web面接では使用しないほうが無難です。面接官に「何か見せられない理由があるのではないか」と思われたり、通信速度が落ちて音声や画像が途切れてしまう可能性があるためです。Web面接では、バーチャル背景ではなくリアルな背景で臨むのが基本と考えましょう。

3.アカウントが必要な場合は用意する

Web面接は企業が指定するツールを使って行われます。SkypeやZoom、Google Meetなどがよく使われるツールです。アカウントがない場合は事前に作成しておきましょう。

アカウント名やプロフィール画像は、企業とのやりとりにふさわしいものに変える必要があります。通話中はずっと画面に名前が表示されるので、アカウント名をニックネームなどで登録している場合は、本名に変更しましょう。

4.マイク音量・イヤホンの確認

音に関する事前確認も必要です。音声をテストできるツールもあるので、マイクの音量は適切か、音が聞こえないといった不具合がないかをチェックしておきましょう。

実際に話しているところを確認したい場合は、友人や家族に協力してもらい、通話しながら確認するのもお勧めです。内蔵スピーカーでテストして音質があまりよくないと感じたら、マイク付きイヤホンを試してみるのもいいでしょう。

5.充電を確認する

Web面接中にデバイスの充電が切れてしまわないように、充電コードがつながっているか、バッテリー残量が十分かをしっかり確認しておきましょう。

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Web面接入室時のマナー

Web面接が開始される3分ほど前には、オンライン会議室に入室しましょう。開始時刻ぴったりに入ろうとすると、万が一トラブルが発生した際に入室が遅れるリスクがあります。Web面接でも遅刻は厳禁なので、余裕をもって入室してください。

Web面接開始後のマナー

Web面接開始後のマナー

Web面接も対面の面接と同様、所要時間は30分から1時間ほどです。質問される内容も一般的な面接と変わりはありません。ただしWeb面接ならではの注意点がいくつかあるので、開始後は次の点を意識してください。

1. 話し方

Web面接では、通信速度の関係で声が伝わるタイミングにズレが生じやすくなります。間合いの取り方については、「相手の発言が終わったら、2拍待ってから話す」くらいのスピードを意識するといいでしょう。

声も対面よりは届きにくいので、面接官が聞き取りやすいように、普段より大きめの声で話すことを心がけてください。大事なポイントを話すときは、声のトーンや話すスピードを変えて抑揚をつけると伝わりやすくなります。

2. 表情

対面より伝わりにくいことを念頭に置き、リアクションは大きめにしましょう。特に面接官が話しているときは、無表情でじっくりと聞くのではなく、大きめに相づちを打ったり、うなずいたりして見せて、「私はあなたの話をしっかり聞いています」というメッセージを伝えてください。

3. 目線

Web面接では、「自分が話す時はカメラを見る」「相手が話す時は画面を見る」が基本です。画面ばかり見ていると目線が常に下向きになり、暗い印象を与えてしまいます。

相手と目線が合っていても、面接官を見上げたり、見下げたりするのは、どちらも印象が良くありません。ちょうど良い目線の高さを保つため、カメラの位置が低すぎたり、高すぎたりする場合は調整しておきましょう。

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Web面接退室時のマナー

Web面接退室時のマナー

Web面接では、先に企業側から接続を切ってもらうのが基本ルールです。面接が終了したら「ありがとうございました」とお礼の言葉を伝え、お辞儀をしたまま相手が退室するのを待ちます。

しばらくしても相手が退室しない場合や、面接官は画面からは消えたものの接続がつながっている場合は、念のため「それでは失礼いたします」などとひと声かけてから切れば問題はありません。

Web面接の練習方法

Web面接の練習方法

Web面接に備えて、事前に質問に対する答え方や伝え方を練習したいと考える人は多いでしょう。主な練習方法は次の2つです。

1.よくある質問の回答を整理し、声に出して練習する

Web面接も対面の面接も、質問される内容は同じです。自己紹介、転職理由、志望動機、キャリアプラン、強みや弱み、逆質問などが、よくある質問の代表格です。

特に自己紹介、転職理由、志望動機の3点は必ず聞かれるので、事前に回答をしっかり整理しておくのはもちろん、実際に声に出して練習することをお勧めします。話す内容を準備しても、いざ面接本番になると緊張してうまく話せなかったり、何を話すのか忘れてしまったりすることはよくあります。落ち着いて質問に答えるには、繰り返し声に出して練習しておくことが大事です。

回答する際は、端的に話すことを心がけましょう。「結論から先に話す」「具体的に話す」の2点を意識するだけでも、面接官に伝わりやすくなります。

なかでも志望動機は、応募企業への入社意欲の高さを伝える大事なポイントなので、普段よりも抑揚をつけて明確に伝えてください。志望度の高い企業なら、「御社が第一志望です」とはっきり言葉にすることも必要です。

また、事前に応募企業への理解を深めておくことも重要です。その企業について調べているかどうかは受け答えを通して面接官にはっきりと伝わるので、応募企業のホームページや求人票の内容を確認したり、業界や職種について調べたりといった最低限の準備は必ずやっておきましょう。応募企業を理解すれば、志望動機もその企業や業界の特性を踏まえた内容にブラッシュアップできます。

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2.実際にオンラインツールを使って練習する

実際にオンラインツールを使って練習するのは、Web面接ならではの方法です。表情や温度感が対面より伝わりにくいため、回答を声に出して練習しながら、自分の目線や表情、声などをチェックしてください。

「画面越しの表情が暗く見えないか」「目線が不自然ではないか」「声が聞き取りづらくないか」「話す速度は適切か」などのポイントを意識しながら練習するといいでしょう。その際は、ネットワークの安定性や音量設定なども同時に確認してください。

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Web面接の服装や髪型

Web面接の服装や髪型

髪型や服装のマナーは、対面の面接と変わりません。Web面接でも、大事なのは清潔感です。服装の乱れがないか、派手な印象を与えないかなどを面接前にチェックしてください。

また面接中に何らかのトラブルが起こった場合、立ち上がったり、歩いたりして全身が映る可能性もあります。「Web面接は上半身しか映らないから」と気を抜かず、全身の身だしなみを整えて面接に臨みましょう。

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服装

女性はスーツやジャケットの着用が基本です。スーツの色は黒、紺、グレーがベストですが、背景と同じ色は避けるのが無難です。インナーは、しっかりした印象を与える白のシャツやブラウスを選びます。

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髪型

髪は目や顔回りにかからないようにします。特にWeb面接では表情が伝わりにくいので、髪で顔が隠れないように気をつけてください。

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メイク

面接はビジネスの場なので、ノーメイクはNGです。チークやリップの色を工夫して、オンラインの画面上でも健康的に見える顔色に仕上げましょう。対面時と同様、派手な印象にならないように注意してください。

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Web面接でありがちなトラブルと対処法

Web面接でありがちなトラブルと対処法

Web面接でよくあるのが、「接続がつながらない」「途中で止まってしまった」などのトラブルです。万が一トラブルが起こってしまった場合は、緊急連絡先に速やかに連絡しましょう。焦らず冷静に行動するためにも、いざというときに備えてあらかじめ緊急連絡先を控えておくことが必要です。

またトラブルを回避するためにも、事前に通信の安定性を確認することを忘れないでください。

Web面接に関するよくある質問

Q.スマートフォンでWeb面接を受けてもいいですか?

スマートフォンでも問題ありません。ただし通信が不安定な場所や環境では、音声や映像が乱れやすいので注意してください。

スマートフォン用のスタンドなどを利用し、カメラと目線の高さが合う位置に固定しておくことも必要です。ずっと手に持ったまま話すわけにもいきませんし、机に置くとどうしても目線が下向きになり、不自然な印象になります。

Q.バーチャル背景を使ってはいけませんか?

「Web面接開始までの準備・マナー」の項目で説明したように、バーチャル背景の使用は控えてください。前述の理由に加え、デバイスのスペックによっては人物が背景の色に溶け込んでしまうといったトラブルも起こりやすいため、Web面接では使わないほうが無難です。

Q.カンペを見てもいいですか?

対面でやらないことは、Web面接でもやるべきではありません。カンペを見るたびに目線が下がると、明らかに何かを読んでいることが相手にもわかってしまう上、目線も合わないので面接官に良い印象を与えません。

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まとめ

初めてWeb面接を受けるときは不安もあるかもしれませんが、しっかり準備すれば心配ありません。Web面接ならではのマナーや注意点を理解し、実際にオンラインツールを使って練習すれば、自信を持って本番に臨めます。この記事で紹介したポイントを押さえて、ぜひWeb面接を成功させましょう。

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