転職の面接でよく聞かれる質問と好印象を与える回答のコツ
更新日:2024.02.05
この記事のまとめ
「転職を考えているけれど、面接では何を聞かれるのかな?」「面接が苦手で上手く話せなかった」「答えにくい質問の回答例を知りたい」といった面接に関する悩みや不安を抱いている人は多いでしょう。
実は面接で聞かれる質問は、どの業界や企業でもある程度決まっています。そこで本記事では、面接でよくある質問の回答例と回答のポイント、答えにくい質問と回答例など、詳しく紹介します。面接で「お見送り」になってしまう理由と対策についても解説するので、面接に苦手意識がある人は参考にしてみてくださいね。
面接選考のステップと質問内容
中途採用における選考の流れは、「書類選考→一次面接→二次面接→最終面接」が一般的です。面接は書類選考の通過後に行われ、回数は企業によって差があるものの、通常は1~3回ほど実施されます。
一次面接でよく聞かれる質問
一次面接では、人事担当者や配属先の上司・先輩が面接官になることが多いです。職務経歴、スキル、実績の確認や志望動機、転職理由、自己PRなど、能力や転職の背景を質問されます。応募者は何ができるのか、配属先のメンバーとの相性などが見られています。
二次面接でよく聞かれる質問
二次面接では、配属先の上司・配属先の部門の責任者が面接官になることが多いです。一次面接の内容を基に、経歴やスキル、志望動機、転職理由などを深掘りされます。経歴やスキルや人物面を細かく確認し、経験・スキルが募集要件を満たしているか、チームや組織に馴染めるかを見られています。
最終面接でよく聞かれる質問
最終面接では、社長や役職者が面接官になります。一次、二次面接でスキルやチームとの相性は確認済みなので、最終面接では「入社の意欲」「入社後の貢献度」「企業文化、風土との相性」など見極める質問をされることが多いです。企業への理解が求められるので、企業や業界の研究をしておく必要があります。
選考全体の流れが分かったところで、次の項目では、面接の中での質問の流れを解説していきます。
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面接の質問の流れ
面接の時間は30分から1時間程度です。挨拶と自己紹介で始まり、転職理由や志望動機、スキルや経験などを確認する質疑応答が行われ、最後に逆質問を求められるパターンが一般的です。30分から1時間の面接で、6~10個程度の質問をされることが多いです。基本的な面接の流れは、対面でもオンラインでも同じです。
関連記事:Web面接(オンライン面接)のやり方とは?準備・マナー・注意点
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面接でよくある質問と回答のポイント
自己紹介
質問例
・簡単に自己紹介してください
・職務経歴、自己PRを交えて自己紹介をしてください
・弊社を志望した理由と自己紹介をお願いします
質問の意図
面接の最初に自己紹介を求めるのは、コミュニケーション能力、人柄や経歴の把握、自社で活かせる経験が何かを確認するためです。質問の意図を理解して回答できるか、回答や話し方から自社の社員と仕事ができそうかなどを見られているので、簡潔に明るい印象で答えられるようにしましょう。またアイスブレイクとして最初に自己紹介を挟み、緊張を和らげる目的もあります。
回答例①事務職の場合
転職花子と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
現在は【現職の会社名】で事務職として勤務しております。主にデータ管理や書類整理、スケジュール管理などの業務を担当しておりました。業務改善に取り組み、売上管理システムの導入を推進し、工数やミスの削減に取り組みました。
IT業界における御社の革新的な取り組みや製品に強く引かれ、御社の事務職に応募いたしました。私の経験とスキルを活かして貢献できると考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答例②営業職の場合
私の名前は転職花子です。〇〇大学を卒業後、株式会社△△にて営業職として勤務してきました。私の主な業務は新規顧客の開拓と既存顧客のフォローアップで、特に【特定の製品やサービス】の販売に注力してきました。3年連続、年間目標を130%上回る成果を達成しました。顧客のニーズを深く理解し、それに応じた提案を行うことを心がけています。
私の強みは、高いコミュニケーション能力と問題解決スキルです。これらを活かし、貴社の業務において、新たな顧客を開拓し、売上の向上に貢献できると自負しております。
本日は面接の機会をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
回答のポイント
面接の自己紹介で長々と話すのはNG。詳しくは質疑応答の中で話せばいいので、簡潔に話しましょう。目安としては、1分以内にまとめるように意識してください。文字数にすると300文字程度です。
基本的な流れは、「氏名→経歴やスキル、実績→締めの言葉」で作成します。締めの言葉は、志望動機や自己PRなどを盛り込んで意気込みを伝えます。質問の内容に応じて、詳しく話す内容を変えたり、話の長さを変えるといいでしょう。
自己紹介の回答方法について、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:転職面接の自己紹介の仕方を解説|好印象を与える回答例
転職理由
質問例
・転職理由は何ですか
・前職の退職理由を教えてください
・なぜ今の会社を辞めたいのですか
質問の意図
面接官は、「同じ理由ですぐに辞めてしまわないか」「転職すればその理由は解消できるのか」を確認しています。また、「この人は何を嫌だと感じるのか」「仕事や働き方において何を重視するのか」といった価値観も確認されています。
回答例①労働環境の改善
前職では月80時間を超える残業と休日出勤が1年以上続いたため、転職を決意いたしました。残業を削減するために業務の効率化を図りましたが、会社の風土で「残業が美徳」となっていたため、改善には至りませんでした。業務の効率化を図ることで、組織に貢献していく働き方が実現できる会社で働きたいと思い、転職を決意いたしました。
回答例②成長意欲
若いうちから責任ある仕事に関わりたいという思いから転職を決意しました。前職では30代後半まで管理職になることが難しく、補佐的な業務が中心でした。上司に裁量の大きい仕事を求め、マネジメントスキルを学ぶなど努力しましたが、状況は変わりませんでした。そのため、年齢や役職に関わらず実力で大きな責任を担える環境で働きたいと思っています。これが私の転職の主な理由です。
回答のポイント
まず大前提として、前職を辞めた理由について嘘をつくのはNGです。不満があって転職することは面接官も理解しているので、ポジティブすぎる転職理由にしないのもポイントです。「残業が推奨されており、業務効率化を進めて残業を減らしても評価されなかった」「業務内容を変えたくて努力したが現職では叶わなかった」など、きっかけはネガティブでも改善に取り組んだ結果として続けていけなかったというように伝えると、納得度が高まります。ただし、転職の批判や愚痴、人間関係、ハラスメントなどは、事実だとしても「一番の転職理由」として伝えるのは避けた方が無難です。
また、「退職理由」と「転職理由」は同じように思われがちですが、意味合いが異なります。退職理由は、例えば職場環境や仕事内容など、現在の職場を離れる動機や理由に焦点を当てます。一方、転職理由は、新しい職場やキャリアに移ることに対する前向きな動機や目標に焦点を当てます。キャリアアップ、キャリアチェンジ、待遇の向上などです。退職理由は「なぜ現職を離れるのか」に焦点を当て、転職理由は「なぜ新しい職に就きたいのか」に焦点を当てる違いがあることを理解しておくといいでしょう。
転職理由の回答方法について、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:転職理由を面接で正しく伝える方法と回答例文
志望動機
質問例
・弊社への志望動機を教えてください
・当社を志望した理由は何ですか
・なぜ当社に応募したのですか
・志望理由を教えてください
質問の意図
応募者が「自社の文化や価値観にどれだけフィットしているか」「職務を理解し、どのようにして会社の目標達成に貢献できるか」を知るために志望動機を確認しています。また志望動機から応募の熱量も図っています。
回答例①運営方針への共感
御社を志望した理由は、「業務の効率化を図り、生産性を高めていく」という御社の方針に共感したからです。前職では営業事務として業務の効率化に取り組み、業務管理システム導入を推進してまいりました。売上管理業務にかかる日数の削減やミスの削減をすることができ、営業活動のサポートにかける工数を増やすことができました。営業事務としての経験を活かし、営業の方とコミュニケーションを取りながら、業務効率化を推進しチームの一員として御社の売上拡大に貢献していきたいと考えています。
回答例②キャリアチェンジ
販売職で培った提案力を活かし、より提案要素の高い営業職にチャレンジしたいと思いました。相手の人生に深く関わる仕事で介在価値のある業務に携わりたいと思い、人材業界を志望いたしました。貴社の「仕事を通じて人生を豊かにしたい」という企業理念に魅力を感じており、これまでの経験を活かして多くの人の人生を豊かにし、貴社に貢献していきたいと考えております。
回答のポイント
志望動機は、面接官が「他の会社でもいいのでは」と思う内容ではいけません。「どうして応募先の企業に応募したのか」「入社後にどのような仕事をしたいのか」「当社で活かせる能力やスキルがあるか」などを盛り込んだ志望動機にする必要があります。そのためには応募先の企業を調べて理解を深めることが大事です。どこに魅力を感じているのか、活かせる経験やスキルが何かを整理して、志望動機を作成しましょう。
面接では熱量を持って話すことも重要です。大事なところや強調したいところは、ゆっくりとハッキリとした声で話すといいでしょう。
志望動機の作り方ついて、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:履歴書の「志望動機欄」の書き方/例文付き
自己PR(経験やスキル、強みなど)
質問例
・自己PRをしてください
・あなたの強みや得意とすることを教えてください
・あなたの強みは何ですか
質問の意図
強みや得意なことといった自己PRの内容から、「自社が求めるスキルや経験があるか」「自社の風土やカルチャーにマッチするか」「入社後に自社に貢献し活躍できるか」を見極めようとしています。
回答例①営業成績
前職では生命保険の営業を3年間経験しました。2年目、3年目ともに目標売上の150%を達成いたしました。2年連続で80名いる営業担当の中でトップ3に選ばれました。
1年目に思うように営業成績が伸ばせず、プロセスの見直しを行いました。新規顧客へのアプローチを毎日行い、見込み客との接点を増やすように行動した結果、目標を達成することができました。顧客との関係構築にも力を入れていて、アップセルやクロスセルに繋がり、ご友人や親戚をご紹介いただくことも多くなりました。
回答例②実行力
私の強みは実行力です。私はプロジェクトを成功させるために必要なスケジュールと目標を設定し、目標実現のために行動してきました。前職で大規模なイベントの集客を担当しました。目標の来場者数を達成するために、交通広告、Web広告などを実施しましたが、事前の登録者数があまり伸びませんでした。そこでSNSを活用したイベントの告知、メルマガ、社内告知など、できる限りの手段を実行しました。結果として、イベントの来場者は目標の110%に達し、過去最高の来場者数となりました。
回答のポイント
自己PRする内容は、応募先で活かせる経験やスキル、実績を選んで具体的に話しましょう。どんなに優れた能力があっても応募先で活かせないとアピールにはなりません。例えば営業職であれば、目標達成をした経験、目標を達成するための行動や工夫、コミュニケーション能力などが活かせます。事務職であれば、業務改善に取り組んだ経験、チームワークを発揮した経験、PCスキルなどがアピールになります。
自己PRを伝える時は、具体的な数値で話せると面接官がイメージしやすくなります。例えば「目標の130%達成」「月30件あったミスを0件に削減」「5時間かかっていた業務を1時間にできた」などです。数値で成果を表しにくい場合は、具体的なエピソードを話すといいでしょう。
長所・短所
質問例
・長所、短所を教えてください
・あなたの長所と短所はどこだと思いますか
・強み、弱みを教えてください
質問の意図
長所(強み)、短所(弱み)から「応募者が自身を客観視できているか」「社風や仕事内容とマッチしているか」「既存のメンバーとの相性」などを見ています。また短所(弱み)については、克服しようと努力しているかも確認しています。
回答例①営業系
私の長所は、粘り強さです。現職の業務改善システムの法人営業では、初回では断られてしまう時も顧客とのアプローチを増やし、信頼関係を築くことを心がけています。継続的なフォローアップにより、顧客のニーズをヒアリングができ、ニーズに合った提案をすることができました。この粘り強さを活かし、貴社の営業目標達成に貢献したいと思います。
反対に私の短所は、心配性になることです。特に新しいプロジェクトを始める際、全てがスムーズに進むかどうか心配してしまうことがあります。しかし、この心配性が、細部にまで注意を払い、リスクを事前に洞察する力にもつながっています。プロジェクトの成功のために、これらの心配をポジティブな準備と計画に変えるよう努めています。
回答例②事務系
私の長所は真面目な性格です。事務職として、細かいデータの処理や報告書の作成など、正確性が求められる業務に対して、集中力と責任感を持って取り組むことができます。例えば、以前の職場では、締め切り前の大量のデータ入力作業をミスなく完遂し、チームの効率化に貢献しました。私のこの真面目さが、貴社の事務業務の精度と効率を高める助けとなると信じています。
私の短所は、せっかちなところです。特に締め切りが迫っている時や忙しい時に、物事を急ぎすぎてしまう傾向があります。しかし、この性格を自覚して以来、計画的に業務を進め、余裕を持ってタスクに取り組むよう心掛けています。また、短所を長所に変えるため、タイムマネジメントのスキルを磨くことにも注力しています。このように、せっかちさをコントロールし、迅速かつ効率的な仕事をする力に変えていきたいと考えています。
回答のポイント
長所や短所を聞かれて「ありません」と答えるのは絶対にNGです。応募企業が求める人物像に関連付けて答えられるとベストです。例えば新規開拓営業であれば「人見知りしない」「年代関係なく誰とでも打ち解けられる」「粘り強い」などが業務に活かせそうな長所です。長所は、実績でも構いません。
短所は「言い換えれば強みになること」を伝えるといいでしょう。例えば「心配性」であれば「慎重に進められる、計画性がある」という長所になります。コミュニケーションが苦手、協調性がない、時間が守れないなど、ネガティブにしか捉えられない回答は避けます。短所を伝える時は、仕事に影響しないように努力していることや心がけていることも話しましょう。
成功体験・失敗体験
質問例
・これまでの業務で、最大の成果は何ですか
・実績や成功体験はありますか
・これまでの業務で、大きな失敗をしたことはありますか
質問の意図
成功体験は自社での再現性を確認して、失敗体験は失敗をどのようにカバーしたのか、失敗から学んでいるかを知りたいと思っています。
回答例①成功体験
私のこれまでの業務で最大の成果は、販売職として勤めていた店舗のレイアウト変更による売上の向上です。当時、私たちの店舗は、顧客の流れや商品の陳列においていくつかの問題を抱えていました。これを解決するために、私は店内のレイアウトを徹底的に分析し、より効率的で顧客にとって魅力的なデザインに変更する提案をしました。
このレイアウト変更は、商品の見やすさを改善し、特に人気のある商品をより目立つ位置に配置することで、顧客の興味を引きつけることに成功しました。結果として、特に週末の売上が120%向上し、一人当たりの購入単価も〇〇円アップしました。
この経験から、私はチームと協力しながら、データに基づいた戦略的な判断をする能力を身につけることができました。
回答例②失敗体験
私が経験した大きな失敗は、新しいプロモーションキャンペーンの計画において、市場調査を十分に行わなかったことが原因で、予想された反響が得られず売り上げに影響が出たことです。
私は、過去のキャンペーンを踏襲していたため、ターゲット市場のニーズと嗜好を深く理解することを怠ってしまいました。キャンペーンが始まった当初、予想された反応が得られず、売り上げにも影響が出ました。この経験から、市場調査と顧客の声を常に重視すべきだという重要な教訓を学びました。また、失敗から立ち直るために、チームメンバーと協力し、迅速に状況を分析し、修正策を講じることができました。修正した内容では当初の計画以上の反響が得られ、前年比110%の売り上げになりました。
この失敗を通じて、私は常に市場と顧客のニーズを第一に考えるようになりました。また、失敗から学び、素早く対応する能力も身につけることができました。今後は、この経験を活かして、より効果的な戦略を立て、御社の売り上げに貢献していきたいです。
回答のポイント
成功体験は、成果を数値で伝えるように意識します。どのように行動したのか、工夫した点など、具体的に伝えることで面接官が自社に置き換えたときにイメージしやすくなります。
失敗体験は、なぜ失敗をしてしまったのかを理解していることが重要です。「失敗から何を得たのか」「失敗を踏まえてどのようにカバーして成功につなげたか」まで話せるようにします。
キャリアプラン
質問例
・キャリアプランについて教えてください
・3年後どうなっていたいですか
・5年後、10年後のキャリアプランを教えてください
質問の意図
どの企業も長く働いてくれる人を採用したいと考えているため、重要な確認事項としてキャリアプランを聞きます。長く働きたいと考えているなら、目の前の仕事だけでなく、数年後のキャリアについても具体的なイメージを持っていると考えるからです。また企業側は「自社で実現できるキャリアと本人が思い描くキャリアに、ミスマッチが起こる可能性はないか」を面接で見極めています。
回答例①事務系
1年後は、事務職として必要なスキルや業務知識を深く理解し、効率的かつ正確に業務を遂行できるようになることです。また、社内の様々な部署との連携を図り、組織全体の流れを把握することも目指しています。
3年後は、後輩の指導やチーム内の業務改善に積極的に関わっていきたいと考えています。特に、データ管理やレポート作成のプロセスの効率化など、業務の質を向上させるための改善提案に取り組むことにより、部署全体の生産性向上に貢献したいと思っています。
回答例②販売系
1年後の目標は、現在の販売職としてのスキルをさらに磨き、店舗の売り上げに貢献していくことです。販売技術の向上、顧客サービスの質の高め、そして製品知識の深化を図ります。
5年後の目標は、店長として店舗運営の経験を積み、売り上げの増加に寄与することです。店長として、チームを率いて目標達成に導くこと、店舗の運営管理、販売戦略の立案と実行していき、ゆくゆくはエリアマネージャーとして、地域全体の売り上げ目標達成に寄与し、さらに販売チームの育成と指導に力を入れたいと考えています。
回答のポイント
応募する企業で実現可能なキャリアプランを話すことが大前提です。HPや求人票を読み込み、応募企業で自分のやりたいことが叶えられるか確認しておきましょう。キャリアプランを回答すると、「なぜそうなりたいと考えたのか」と理由を聞かれることが多いので、答えられるように準備しておきます。1年後、3年後など、期間を区切って短期、中長期のプランを話すと分かりやすく伝えられます。さらに、キャリアプランの実現に向けて努力していることを伝えると、目標に向けて行動できる人として評価されます。
面接でのキャリアプランの伝え方について、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:キャリアプランとは? 考え方と転職の面接で上手に伝える方法
年収など待遇・条件
質問例
・年収はいくらくらいを希望していますか
・もし内定となった場合、いつ頃入社していただけそうですか
・入社可能時期はいつですか
質問の意図
応募者の希望と企業が想定している採用条件にギャップがないか確認しています。
回答例①入社時期の希望
業務の引き継ぎがあるため、内定をいただいた後1カ月ほどで入社可能です。
回答例②年収の希望
可能であれば年収〇〇万円を希望していますが、御社の給与規定に従います。
回答のポイント
事前に自身が希望する条件を整理しておきましょう。現職の場合は、就業規則で退職を申し出る時期が決まっている場合もあるので、確認しておきます。また、なぜその条件を希望しているのか説明できるようにしておくといいでしょう。
逆質問
質問例
・何か質問はありますか
・最後に質問があればどうぞ
・何か聞いておきたいことはありますか
質問の意図
「自社への興味関心がどれくらいか」「面接の準備をどれだけしてきているか」「入社後のギャップをなくすため」に逆質問をすることが多いです。企業のことをきちんと調べている=志望度が高いと思われるので、事前に準備することが重要です。
回答例
「入社までに勉強しておくべきことはありますか」
「入社後、まず担当する仕事はどんな内容になりますか」
「一緒に働くメンバーの方は何名くらいで、業務の担当はどのようになっているのでしょうか」
「HPを拝見しAIを活かした業務の取り組みに興味を持ちました。実際の業務でどのように活用しているのか伺えますでしょうか」
「営業職の中途入社の方は入社後どのくらいの期間で初受注をあげていますか」
回答のポイント
志望度の高さをアピールできるため「特にありません」は絶対にNGです。HPや求人票を見ればすぐ分かることを質問するのも、事前の準備不足と思われるのでやめましょう。福利厚生の質問ばかりなってしまうと、条件ばかり気にする人だと思われる可能性があります。
事前に調べていて気になった点をまとめておきます。また面接中に受けた説明で気になったことがあればそれを質問するのもいいでしょう。
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答えにくい質問と回答例
面接でよく聞かれる質問ではないものの、比較的聞かれることが多く、答えにくい質問について紹介します。念のため準備しておくといいでしょう。
他に受けている企業はあるか
質問例
・他に受けている企業はありますか
・当社以外に受けている業界や企業はありますか
質問の意図
この質問では「自社への志望度の高さ」「転職活動の軸」「他社の選考状況」を確認しています。自社への志望度がなるべく高い人を採用したいと考えています。また、他社の選考状況を知ることで、早めに選考結果を出した方がいいのか、打診すべき年収はどのくらいかなどを確認しています。
受けている業界や職種に共通点がないと、企業選びに一貫性がないと判断されます。関連性を伝えられるといいです。
回答例
前職の経験を活かせる日用品メーカーの営業職を中心に受けています。御社を含めた3社で、二次面接に進んでいます。御社は裁量権が大きく、魅力に感じており、第1志望とさせていただいております。
回答のポイント
転職活動は同時に複数社受けることがほとんどなので、複数社受けていることを伝えるのは問題ありません。複数社受けている中で、「御社が第1志望」と答えられるといいでしょう。「御社しか受けていません」というのは、不自然に感じる担当者もいるので、事実を伝えるようにします。
結婚、出産などのライフイベントについて
質問例
・結婚後のキャリアは考えていますか
・結婚(出産)の予定はありますか
・残業がありますが大丈夫ですか
・お子さんが小さいようですが大丈夫ですか
質問の意図
結婚や出産については、面接の質問ではタブーとされていますが、結婚や出産などのライフイベントについて質問されることもあります。企業側がこれらの質問をするのは、「長く働き続ける意思があるか」「転職者が希望する働き方を自社で実現できるか」を確認したいからです。
回答例
「現在は結婚の予定はありません。今は仕事を優先して考えております」
「具体的な予定はありませんが、結婚後も仕事を続けていき、後輩の育成など携わっていきたいと考えております」
「子どもの急な発熱などの対応は、夫と祖父母にお願いしています。仕事に支障をきたさないように病児保育の登録もしております」
回答のポイント
結婚や出産などの質問に対しては、嘘をつく必要はありませんが、ライフイベントの希望を全面に押し出すと、仕事の意欲に対して懸念を持たれる可能性があるのも事実です。よって、こうした質問には「今は仕事を優先して考えております」「両立したうえで仕事で成果を出したいです」とキッパリと回答しましょう。
子どものことについて質問されたときは、説得力があるように家族のサポートや地域支援などを活用したり、働く体制が整っていることも伝えるようにします。
将来的な転勤について
質問例
・将来的に転勤もありえますが、可能ですか
・転勤の可能性もありますが、大丈夫ですか
質問の意図
自社の労働条件と一致しているか、家族の理解があるかなどを確認しています。転勤ができないにも関わらず、できると伝えるのはリスクがあるので注意してください。
回答例
「転勤は可能です。さまざまな土地で経験やスキルを積んでいきたいと考えております」
「現在は家庭の事情があるため転勤は難しいのですが、来年であれば転勤可能です」
「できません」
回答のポイント
自身の状況を整理し、転勤が可能なのかを伝えます。難しい場合も、将来的に可能であれば伝えることで柔軟性を示すことができます。
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面接で“お見送り”になる理由と対策
残念ながら面接で「お見送り」になってしまう理由は、大きく分けて2つあります。
① 転職理由や志望動機などについて考えがまとまっていない
これまで紹介してきたとおり、面接でよく聞かれる質問はある程度決まっています。まずはこれらの質問に対して自分なりに考えを掘り下げ、メモに書き出すなどして整理することが必要です。
とはいえ、どうしても自分一人では考えがまとまらないこともあります。その場合は、転職エージェントに相談するのも一つの方法です。転職のプロであるキャリアアドバイザーから、客観的なアドバイスをもらうことができます。自分で準備した回答が不安な時は、一度相談してみるといいでしょう。
②考えはまとめたものの、うまく伝えられない
この場合は、実際に声に出して話す練習が足りていないのが原因です。質問に対する回答は準備したものの、面接の本番になると、緊張して話せなくなったり、何を話せばいいのか忘れてしまったりすることはよくあります。これらのミスを回避するには、面接の場を想定し、スムーズに話せるようになるまで何度も練習を繰り返し、「これなら大丈夫」と自信をつけるしかありません。
ただ、自分一人では実際の面接を想定するのが難しいこともあります。type女性の転職エージェントでは、応募する企業を想定した模擬面接を行なっています。面接にお悩みの方はぜひご相談ください。
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面接の通過率を上げるコツ
「事前の準備」を徹底する
面接の通過率は、事前の準備で決まると言っても過言ではありません。ここまで解説してきたように、企業研究や業界研究をしたり、本番の面接を想定して話し方の練習をするなど、事前に準備できることはたくさんあります。できる限りの準備をすれば、面接を通過する確率を高めることができます。
自分の経験やスキルにマッチする求人に応募する
いくら面接を受けても、企業側が転職者の経験やスキル、キャリアパスなどが自社とミスマッチだと判断すれば、お見送りとなります。まずは求人票を確認し、応募企業の業務内容や求める人物像、キャリアパスを理解し、自分のこれまでのキャリアや転職後に希望するキャリアと合致しているかを確認してください。
ただし自分とマッチする企業に応募しても、面接で正しく受け答えができなければ通過できません。面接官の質問の意図を理解し、相手が求める答えを正確に回答するためには、やはり面接本番を想定した事前の準備が重要となります。
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まとめ
転職活動で面接が不安だという人もいるかもしれませんが、よく聞かれる質問と事前に準備すべきことを理解すれば、自信を持って面接に臨めます。紹介してきた回答例や回答のポイントを参考に準備してみてくださいね。
もしお見送りになったとしても、原因を把握して適切な対策をとれば、面接の通過率を高めることが可能です。面接対策のポイントを押さえて、万全の体制で面接に臨みましょう。
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