面接での転職理由の答え方と回答例change_reason

更新日:2021.10.26

面接での転職理由の答え方と回答例

更新日:2021.10.26

転職活動の面接では、「なぜ転職をするのか」と理由を必ず聞かれます。しかしいざ答えようとしても、考えがまとまらなかったり、うまく伝えられなかったりした経験がある人は多いようです。

そこでこの記事では、具体的な回答例を挙げながら、面接での転職理由の答え方とポイントを詳しく解説します。

監修者:村田 有美
監修キャリアアドバイザー
美容に興味があったこと、人と深く長期的に関わって業務を行えることに魅力を感じ、新卒でエステ業界へ入社。エステの施術だけではなく、カウンセリングから最適な通い方、プランニング、商品の提案を行ってきたが、結婚、主人の転勤というライフイベントをきっかけに転職を決意。ただ「長期就業という条件を満たすだけの転職はしたくない!今まで通り、仕事自体にやりがいをもちたい!」という思いから、人材業界を志望。これまでの経験をさらにビジネスの場で活かせると思い、type女性の転職エージェントのキャリアアドバイザーへ転身した。

転職理由ランキング【2021年版】

転職理由ランキング【2021年版】

女性の転職理由には、どのようなものが多いのでしょうか。type女性の転職エージェントに登録した人の転職理由ランキングを見てみましょう。(アンケートは重複回答可。1人あたり平均2~3件の希望が含まれます。)

転職理由の1位は、「業務内容」です。具体的には「今の仕事にやりがいを見出せない」「現在は幅広い業務を行っているので、専門領域に集中してスキルアップしたい」「もっと裁量のある仕事がしたい」などがあり、仕事内容が転職のきっかけになるケースが多いことがわかります。

2位の「キャリアチェンジ」は、「職種や業種を変えたい」との思いが転職理由になるケースです。営業職からシステムエンジニアへ、金融業からIT業界へ、販売職から営業職へなど、今までの経験を活かしつつ新しいフィールドでスキルアップしたいという回答が寄せられました。

3位の「その他」には、「コロナ禍なので在宅勤務がしたい」「会社が倒産した」などの理由も含まれます。4位の「会社・風土」は「社風が合わなかった」「経営方針が変わった」「経営状態が不安」などが、5位の「年収・待遇」は「もっと年収を上げたい」「評価されていない」「年功序列で昇進の機会がない」などが代表的な理由となっています。

面接官が転職理由を聞く理由

面接官が転職理由を聞く理由

面接官は「なぜ今の会社を辞めるのか(または前の会社を辞めたのか)」について、納得のいく理由を求めます。なぜなら、入社後に長く働いてくれる人物かどうかを確認したいからです。

転職理由を聞けば、「同じ理由ですぐに辞めてしまわないか」「転職すればその理由は解消できるのか」を判断する材料になります。また、「この人は何を嫌だと感じるのか」「仕事や働き方において何を重視するのか」といった価値観も確認できます。もし転職の目的や仕事への考え方がその会社にマッチすれば、「この人なら長く働いてくれそうだ」と判断され、面接を通過する確率が高まります。

「転職理由は何ですか」と聞かれたら、「なぜあなたが思い描くキャリアプランを前の会社では実現できないのか、構造的な理由をわかりやすく説明してください」という意味だと理解し、面接官が知りたいポイントを的確に伝えることが大事です。

転職理由の面接での伝え方

転職理由の面接での伝え方

面接官が納得できる転職理由を伝えるには、事前にしっかり準備をして内容を整理した上で、わかりやすく話すことが必要です。その際は、次の5つのポイントを意識するといいでしょう。

①4ステップで退職理由を整理する

退職理由を考える時は、下記手順で整理してみることをお勧めします。

<退職理由を整理する4ステップ>
1.「なぜ会社を辞めたいと思ったのか」を書き出す
2.現職(前職)の仕組みやルールを調べる
3.上司や先輩など、ロールモデルとなる人に話を聞く
4.将来も解消されない問題を見つける

退職を考えたきっかけを深く掘り下げれば、必ず構造的な理由が見つかります。構造的な理由とは、「自分の力ではどうしても解消できないボトルネック」です。それを客観的な裏づけとともに説明できれば、説得力のある転職理由を伝えられます。

まずは転職したいと思った原因を思いつく限り書き出しましょう。そして現職(前職)の仕組みやルールを調べたり、上司や先輩の話を聞いたりして、「将来も解消されない問題は何か」を明らかにします。面接のカギを握る大事な質問だからこそ、しっかり準備することが重要です。

②きれいすぎる内容にしない

まず大前提として、前職を辞めた理由について嘘をつくのはNGです。会社を退職するという重大な決断についてごまかす人物は、一緒に働く仲間として信用できないと判断されます。

加えて、ポジティブすぎる転職理由にしないのもポイントです。面接官から本当は別の理由なのではないかと疑われたり、鋭い指摘や質問をされやすくなります。本音ベースで話すほうが面接官も納得しやすいので、「ネガティブな内容で申し訳ないのですが…」などとフォローしつつ、きれいすぎない回答を心がけましょう。

③ネガティブすぎる内容にも注意する

本音ベースで伝えるのが大事とはいえ、ネガティブすぎる内容にも注意が必要です。特に会社への一方的な批判や愚痴に聞こえる答え方は避けましょう。「現在の環境ではどうしても実現できない」という事実を客観的な根拠とともに伝えることを意識してください。

また事実であっても、伝えないほうがいい転職理由もあります。例えば「一緒に働く人と相性が合わない」などの人間関係に関する理由は、面接官から厳しい評価を受けやすくなります。

ハラスメントなどについても、実際にどの程度のものだったのかを正確に伝えるのは難しく、面接官がどう受け取るかわからないため、他の理由を話すのが無難です。

④転職理由と志望動機に一貫性を持たせる

面接官は「ストーリーの一貫性」を重視します。なかでも転職理由と志望動機に一貫した流れがあるかどうかが重要です。

転職理由で「前の会社で自分の目標やキャリアビジョンを実現できないボトルネック」を説明し、志望動機で「御社ならそのボトルネックが解消できると考えた理由」を伝える。これが「転職理由→志望動機」をきれいにつなげて、面接官を納得させる話の組み立てです。

⑤シンプルに端的に話す

面接では、シンプルかつ端的に話すことを意識しましょう。面接をプレゼンテーションの場だと考える人もいるようですが、正しくはコミュニケーションの場です。

面接官への話し方によって、「もし入社したら、他の社員とどのように接するか」を見られています。面接でも、コミュニケーションの基本であるわかりやすさを意識した伝え方を心がけてください。

面接での転職理由の回答例

面接での転職理由の回答例

ここからはよくある転職理由を例に、具体的な回答例と伝え方のポイントを解説します。

①業務内容を変えたい

【回答例】

若いうちから責任ある仕事に関われる環境で就業したいと考え、転職を決意いたしました。ネガティブな話になってしまい大変恐縮ですが、前職では30代後半から管理職への昇進がかなう環境で、それまでは裁量のない補佐的な業務が大半を占めていました。そこで上司に「より裁量の大きい仕事を担当できないか」と提案したり、管理職に必要なマネジメントスキルを勉強したりとできる限りの努力をしましたが、現状が変わることはなく、年齢に対して経験値に物足りなさを感じておりました。そのため自身の実力次第で、年齢や役職に関係なく大きな責任を担える環境にて就業したいと考えております。以上が、私が転職を決意した理由でございます。

【回答のポイント】

この場合、企業側は「やりたいことは本当に今の会社では実現できないのか」「やりたいことを実現するためにどんな勉強をしているか」の2点を重視します。

まずはやりたいことができない理由が会社の仕組みや風土によるもので、自身の努力では叶えられないことを伝えることが重要です。加えて上司に提案をしたり、異動の希望を出したりと、実現のために行動したことを示すと説得力が増します。さらに目標の実現に向けて努力していることや意欲も示せば、やりたい業務に対する熱意が伝わります。

②残業や休日出勤が多い

【回答例】

前職の会社では月に100時間を超える残業が続いたため、転職を決意いたしました。その理由は、「上司が会社に残っている間は、部下は退社してはいけない」という不文律があったからです。しかし私は、短時間で最大のパフォーマンスを上げるために努力を続けてきました。ですから私のような働き方を評価してくれる会社であれば、もっと組織のために貢献できると考えております。以上が転職を決意した理由でございます。

【回答のポイント】

「残業を減らしたい」という理由はネガティブなものと考えられがちですが、過度な残業や恒常的な休日出勤であれば、ほとんどの企業で納得してもらえます。具体的な数値や頻度を伝えると面接官もイメージがしやすく、説得力が増します。

可能であれば、残業や休日出勤が多い背景に、会社の仕組みや風土など自分の努力では改善できない原因があることを事実として伝えましょう。また、仕事の効率を上げる努力や工夫をしていたことも伝えれば、その経験が高く評価されます。

③年収を上げたい

【回答例】

現職ではどんなに成果を上げても評価されず、転職を決意いたしました。新規顧客との折衝を担当し、予定外の仕様変更に柔軟に対応するなどした結果、そのクライアントから継続的に発注をもらえることになり、会社の売上増に貢献しました。ですが会社の評価軸と自分の強みがマッチせず、今後も年収が上がらない不安があるため、もっと自分の強みを活かせる職場で評価されたいと考えております。以上が、私が転職を決意した理由でございます。

【回答のポイント】

年収は企業への貢献度に応じて支払われる対価です。よって「年収を上げたい」という転職理由を伝えると、「年収が低いのは本人の能力やスキルが足りないからでは?」と思われる可能性もあります。

よって年収アップを求めるなら、自分がそれに見合う貢献ができると示さなくてはいけません。同じ職種、業界、年代ごとの年収と比較し、現在の年収が妥当か調べてみましょう。

現在の年収が妥当ではないと判断した場合は、「年収を上げたい」ではなく、「自分の強みを活かしたい(=会社に貢献したい)」と言い換えるのがポイントです。年収や給与が転職理由だとしても、「今後はさらに自分のスキルを高めて、実力で年収を上げていきたい」といった前向きな伝え方をすることが必要です。

また上記以外にも、伝え方に迷う転職理由はあるでしょう。次のような場合はどう伝えればいいか、ポイントを紹介します。

「結婚や出産」が転職理由の場合

結婚や出産をきっかけに、働き方を見直したいと考える方も多いでしょう。面接で結婚や出産が転職理由だと伝えること自体は問題ありません。

ただし企業の採用担当者の中には「時間の制限がある人」という印象を持つ人がいるのも事実です。ライフイベントによる働き方の見直しだけではなく、「家庭と仕事を両立しながら、会社に貢献をして成長していきたい」といった前向きな伝え方ができればベストです。

「コロナ禍の影響」が転職理由の場合

コロナ禍が原因で会社が業績悪化や経営不振に陥り、自分の業務や給与に影響が及んでいる場合は、その事実を率直に伝えて構いません。単に「会社の業績が落ちて不安」と伝えるだけでは、「もし転職後に会社が同じ状況に陥ったら、また辞めるかもしれない」と思われるため、現状として自分自身の仕事や生活にマイナスの影響が出ていることを説明してください。

コロナ禍の影響で解雇や倒産に至った場合も、同様に事実を伝えれば問題ありません。その際のポイントは、「会社の状況が厳しい中で、自分が奮闘したプロセスや成果」をセットで伝えること。困難な局面でも、自分にできることを全力で前向きに取り組む人材だと理解してもらえば、より高い評価につながります。

ただし「リモートワークや在宅勤務がしたいから」という理由だけを単独で伝えるのはお勧めしません。「ラクをしたいから」「効率が上がりそうだから」といった浅い考えが理由なのではないかと面接官に疑われるリスクがあるため、控えた方がいいでしょう。

ここまで転職理由の伝え方を詳しく紹介してきました。とはいえ、「一人では転職理由を整理できない」「この内容は伝えていいのか判断できない」と悩むこともあるでしょう。その場合は、type女性の転職エージェントにご相談ください。

type女性の転職エージェントでは、年間5,000名を超える女性の転職希望者をサポートしています。専任のキャリアアドバイザーがキャリアカウンセリングを行い、応募書類の作成や面接対策、転職の困りごとを支援します。転職理由について不安なことやわからないことがあれば、ぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

転職理由は面接で必ず聞かれる質問です。それだけ面接官にとって重要な項目であり、質問の意図を理解して相手が求める回答ができれば、あなたの評価もアップします。本記事で紹介した伝え方のポイントや回答例を参考に、しっかり準備して面接に臨みましょう。

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