Webマーケティング職の仕事とは? やりがいや生かせる資格、キャリアパスなど解説web_marketing

更新日:2024.02.05

Webマーケティング職の仕事とは? やりがいや生かせる資格、キャリアパスなど解説

更新日:2024.02.05

インターネットが大きく発展した昨今、広告の世界でもWebが占める割合は急速に拡大しており、企業の販売戦略においてもその重要度は日に日に増しています。本記事では、企業の販売戦略にとって欠かせない「Webマーケティング」の仕事について解説します。

監修者:青柳 真理子
監修キャリアアドバイザー
約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。新卒就職支援やIT派遣のアドバイザー経験もあり。 現在はITエンジニア・クリエイター・マーケター職の転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。

Webマーケティングの主な仕事内容

Webマーケティングの主な仕事内容

Webマーケティングとは、その名の通りWeb上でマーケティング活動を行い、集客をしたり、販売を促進したりする業務のことを指します。「Web」と言っても自社ホームページやSNS、各種Web広告など、対象となる媒体は幅広いため、その業務内容は多岐に渡ります。

「Webマーケティングの仕事がしてみたい!」という方は、どんな企業に転職したら希望の仕事に就けるのか、まずはこの仕事が具体的にどんな業務を行うのかを知る必要があるでしょう。

Webマーケティングの担当者が行う、代表的な3つの施策を紹介します。

① 集客施策

サービスへの会員登録、商品の購入や資料請求など、ユーザーに特定の行動をしてもらうために、自社サイトにアクセスを集めるのが集客です。決められた予算の範囲内で、目標を達成するための計画・運用・改善を行います。

登録や購入の件数だけでなく、クリック単価や登録単価など費用対効果を判断するためのさまざまな指標をウォッチしなければなりません。

集客施策の種類としては、検索サイトからのアクセス数を増やすためのSEO(検索エンジン最適化)や、直接自社Webサイトにアクセスしてもらうためのリスティング広告、アフィリエイト広告、SNS運用などが挙げられます。

② 回遊率・コンバージョン率を高める施策

集客施策で集めたユーザーを、効率的に購入や登録につなげるための施策のことです。Webマーケティングでは、ただサイトに人を集めるだけではなく、サイト内でどういう行動に至ってほしいかを設計し、達成することが求められます。

「回遊率」とは訪れたユーザーがサイト内で何ページ見てくれたか、「コンバージョン率」とはサイト訪問者のうち、何人が購入・登録などのゴールへ至ったかを指します。コンバージョンはCVと表記されることも多いです。

「どのページから商品購入ボタンを押している人が多いか」「登録に至らずにページを離れてしまうのはどんなパターンか」など、ユーザーがサイト訪問してからゴールに至るまでのあらゆるプロセスにおいて、仮説を立て、分析し、改善施策を実行していきます。いわゆるPDCA(Plan・Do・Check・Action)サイクルを回していくことが、Webマーケティングでは肝心です。

代表的な施策に、LPO(ランディングページ最適化)やEFO(エントリーフォーム最適化)などがありますが、他にも関連記事のリンクを追加したり、ボタンのデザインを変更したりと回遊率やコンバージョン率を上げる施策は無数にあると言えるでしょう。

③ アクセス解析

回遊率、コンバージョン率を高める施策を行なう上で必要になるのがアクセス解析です。

Googleアナリティクスなどのツールを用いて、Webサイトを訪れたユーザーの属性や行動データを分析し、施策の選定・実行・効果検証を行います。 ポスターや雑誌、チラシといった紙媒体の広告に対し、Webマーケティングは、ユーザーに関する詳細なデータを取得することが可能なため、投じたコストに対する結果が分かりやすいのが特徴です。

Webマーケティングの仕事のやりがい・厳しさ

Webマーケティングの仕事のやりがい・厳しさ

やりがい① 結果が明確で、成果を実感しやすい

Webマーケティングの仕事の醍醐味は、なんといっても自分の仕事の成果が数値で明確に表れることでしょう。

施策に対する効果をさまざまな指標(広告の成果やサイトの改修による効果、検索順位などの変化など)の数字で日々確認できるので、自分が仕掛けた施策に対してすぐに結果が分かるのがやりがいという人も多いです。

やりがい② 会社の利益に貢献している実感を得やすい

上記にもつながりますが、仕事の成果が数字として見られることは、業績へのインパクトも実感できると言えます。広告運用などの施策では、会社の予算を預かって結果を出すことへのプレッシャーもありますが、成功すれば売上に直結する場合も。自分のスキルや経験を活かして会社の利益に貢献できるのは大きなやりがいです。

厳しさ① 変化が激しく、常に学び続けることが必要

Webマーケティングの世界は変化が激しいため、常に新しい情報をキャッチアップし続けることが必要です。例えば新しいSNSが台頭したり、既存の仕組みが急にルール変更されたりと、予期せぬ変化がどんどん起こるのがWebの世界なのです。

アンテナを高く張ってスピーディーに変化を察知し、対応するための技術や知識を学んでいかなければなりません。変化の最前線で仕事ができることは、やりがいでもある反面、学び続けるのが大変だと感じる人もいます。

厳しさ② 業務内容の幅が広いため、仕事量が多くなることも

施策の種類が多く、業務内容も分析・検証・改善と幅広いため、業務量が多くなりやすい傾向にあります。業務を細分化している企業もありますが、会社によっては一人が抱える仕事の量が多くなり、負担を感じるケースもあるようです。

Webマーケティング業務に求められる経験・スキル・資格

Webマーケティング業務に求められる経験・スキル・資格

最近は広告の運用経験を求める求人が増えており、特に直近ではSNSの運用経験を優遇する求人が急増しています。Web広告運用に加え、SNS広告に関する経験があると、転職市場では高く評価されるでしょう。

Webマーケティングに関する主な資格には、次のものがあります。なかでもウェブ解析士やGAIQは人気が高く、取得する人が多い資格です。

・ ウェブ解析士
・ 統計検定
・ Google広告認定資格
・ Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
・ Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定
・ Webアナリスト検定
・ マーケティング・ビジネス実務検定
・ IMA検定
・ Webディレクション試験

Webマーケティングのキャリアパス

Webマーケティングのキャリアパス

Webマーケターとして社内でキャリアアップし、管理職を目指すのが一般的なキャリアパスですが、それ以外にもさまざまなキャリアアップの選択肢があります。

所属する企業や組織を変えてキャリアを高める

・ 事業会社のマーケティング部門からWeb広告代理店へ転身し、多様なクライアントの案件を経験することで自社だけでは身に付けられないノウハウを習得する
・ 広告代理店から事業会社に転職し、組織の一員として長期的に事業に携わる
・ Webマーケティングのスキルや実績を強みにコンサルティング会社へ転職し、企業のDX推進やIT活用の支援を行なう

担当領域を拡げてキャリアを高める

・ 集客(SEO・広告運用など)特化、分析(データアナリティクス・数字設計など)特化、というように特定の施策や手法を追求してスペシャリストを目指す
・ 集客担当からSNS担当へ、SEO業務からコンテンツライティングへ、といったように、隣接する領域をいくつか組み合わせて複合的なキャリアを構築する
・ サイト制作に特化してWebディレクターになる
・ プロジェクトマネジャーとして事業の成長に携わる
・ データ分析を追求してデータアナリストを目指す

未経験からWebマーケティングになるには

未経験からWebマーケティングになるには

Webマーケティングの求人は、即戦力を求める企業が多く、実務経験が重視される職種です。中途採用では経験者採用が中心となり、未経験からのチャレンジの門戸はかなり狭いと言えます。

つまり、未経験応募可の求人にはライバルが多いということ。そんな中で面接官の目に留まるには、特に下記の3点について面接で説得力を持って伝えることが大事です。

・ なぜWebマーケティングの仕事がしたいのか
・ Webマーケティング業務の中でどんな手法に興味を持ったのか
・ Webマーケティングに関する自己研鑽や資格取得など、未経験を補う具体的な行動

中でも、「なぜWebマーケティングの仕事がしたいのか」という点は必ず質問されるため、興味を持ったきっかけから紐解いて整理し、志望動機や自己PRをしっかり準備して臨むことが大事です。

求人票に記載された、「求める人物像」や「仕事内容」などを読み込み、企業のニーズを把握した上で、入社後どのように自分の強みや経験を活かせるかを言語化しましょう。

関連記事:キャリアチェンジとは? メリットデメリットやタイミングを解説

まとめ

あらゆる商品、サービスで「女性を顧客ターゲット」とする戦略を取る可能性があります。SNS運用などをはじめ、Webマーケティングに女性の視点が求められる場面は少なくありません。

働き方の面でも、年齢を重ねても長く従事しやすい職種と言えます。Webマーケティング職について深く知り、転職の可能性を探りたいと思ったら、ぜひプロのキャリアアドバイザーに相談してみてくださいね。

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