インフラエンジニアの仕事とは? やりがいや生かせる資格、キャリアパスなど解説
更新日:2024.02.05
この記事のまとめ
未経験からチャレンジしやすい技術職として、注目を集めているのがインフラエンジニアです。近年は女性の活躍も増えており、とくに「手に職を付けたい」と考える人には魅力的な職種と言えます。
そこで今回は、インフラエンジニアの仕事内容や将来のキャリアパス、未経験から転職を目指す場合の注意点などを解説します。
インフラエンジニアの主な仕事内容
ITの世界では、システムやインターネットを使用するために必要なサーバーやネットワークを「インフラ」と呼びます。その設計・構築や運用・保守を手掛けるのがインフラエンジニアです。業務範囲が広いため、 担当する領域によってさらに細かく分類し、「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」などの名称で呼ばれることもあります。 これらの総称が「インフラエンジニア」だと考えてください。
そのためインフラエンジニアとして求人が出ていても、企業によって仕事内容や担当業務は異なるので、応募するときは事前にしっかり確認することが必要です。下記に主なインフラエンジニアの種類と仕事内容を紹介します。
サーバーエンジニアの仕事内容
メールサーバーやWebサーバー、ファイルサーバーなどさまざまな種類のサーバーを設計・構築したり、障害が発生したときの対応などを行なったりします。サーバー機器をラックに固定したり、他の機器とケーブルでつないで配線したりといった 物理的な作業も担当 します。
ネットワークエンジニアの仕事内容
設計書をもとにコンピューターや電子機器をルーターやLANケーブルでつなぎ、ネットワーク環境を設計・構築します。さらにトラブルや不具合がないかをチェックしながら、安全で安定的な運用・保守を行います。
データベースエンジニアの仕事内容
データベースの設計・開発や運用・管理を手がけます。企業が扱う膨大な量のデータを保存し、必要なときにすぐ取り出せるように最適な仕組みを作るのが仕事です。またデータベースへの不正アクセスや情報漏洩を防ぐためのセキュリティも担当します。
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インフラエンジニアの仕事のやりがい・厳しさ
やりがい①ITの根幹を支える重要な役目
インフラはシステムやインターネットの土台となる大事な基盤です。どんなに良いサービスや製品があっても、インフラが正常に動かなければユーザーには届きません。自分たちがITの根幹を支えているからこそ、人々が便利で快適な生活を送れるのだと実感できることは、インフラエンジニアだからこその醍醐味です。
やりがい②手に職を付けられる
IT分野の中でも、インフラは実務に直結する資格が多い領域です。日々の仕事を通じてスキルや経験が身に付くのはもちろんですが、さらに資格を取得することで自分の職能レベルを客観的に把握できるので、手に職を付けている実感が得られます。 「どの会社や組織でもやっていける」という自信が持てる のは、この仕事ならではの魅力です。
厳しさ①障害が起これば勤務時間外の対応も
ITの根幹を支える重要な部分だからこそ、インフラは「24時間365日、常に問題なく動いて当たり前」です。もし障害やトラブルが起これば、夜遅くに対応することもあり、労働時間が不規則になりがちという大変さがあります。そうした事態にどう対応しているかは企業ごとに異なるので、事前に確認したほうが良いでしょう。
厳しさ②幅広い周辺知識を学ぶ努力が必要
学ぶべき周辺知識の範囲が広いのもインフラエンジニアの特徴です。例えばサーバーエンジニアなら、自分の担当領域と密接に関わるネットワークやセキュリティ、アプリケーションの知識や技術も必要になります。またネットワークエンジニアとして専門性を高めたいなら、サーバーやデータベース、セキュリティといった隣接する領域の知識から電子機器の特性まで、幅広く学ぶことが求められます。さまざまな情報や技術を日々インプットし続けなければいけない厳しさがあることを知っておきましょう。
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インフラエンジニアに求められる経験・スキル・資格
先ほども説明したように、 インフラ系の資格は業務に直結することが多い ため、入社してから社員に資格を取得させる企業もよくあります。インフラエンジニアが取得を推奨される主な資格には、以下のものがあります。
CCNA/CCNP
Linuxの知識とスキルを評価するための試験です。難易度によってレベル1からレベル3まであり、初心者向けのレベル1では実務に必要な基本操作や基礎知識などが出題されます。
ITIL
ITILとは、ITシステムを運用管理するためのフレームワークです。基礎レベルの「ITILファンデーション」を始め、難易度によっていくつかの認定資格が設定されています。
転職前にこれらの資格を取得すれば、書類選考や面接で自分のスキルや能力をアピールできます。ただし未経験者が独学で資格を取得するのは、なかなかハードルが高いのも事実です。
これは裏を返すと、資格を取得できれば「自分はインフラエンジニアとしてキャリアを築きたい」という強い意欲や転職への本気度を示せるということ。長期的なスパンで転職を考えているなら、少し時間を掛けてでも独学で資格取得を目指すのもいいでしょう。
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インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアとして現場で経験を積んだのち、プロジェクトマネジャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)などのマネジメントへ昇進するのは、代表的なキャリアパスの一つです。また特定領域の専門家としてプロジェクトを技術面で支えるITスペシャリストになり、自分の適性や興味関心のある領域を追究し続けるキャリアもあります。あるいはエンジニアとして培ったスキルや経験を活かして、ITコンサルタントに転じるパターンも考えられます。
すでに説明した通り、 インフラエンジニアは隣接する領域まで幅広く知識やスキルを学ぶ必要があるため、さまざまなキャリアの広げ方があります。 例えばサーバーエンジニアがネットワークやデータベース、セキュリティなどに活躍の範囲を広げたり、これらの領域に専門分野を移したりするケースもあります。多様なキャリアパスから自分に合った道を選択できるのも、インフラエンジニアのメリットです。
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未経験からインフラエンジニアになるには
インフラエンジニアは異業種から転職するケースも多く、IT業界が未経験でもチャレンジできる可能性のある職種です。中でも サーバーの監視や運用業務の担当者を募集する求人は未経験可のケースも多く、 これらの業務を入り口としてインフラエンジニアのキャリアをスタートさせる人がたくさんいます。
とはいえ、いくら未経験者OKの求人でも、IT業界やエンジニアの仕事について何も知らないまま応募していいわけではありません。企業が採用したいと考えるのは、実務経験はなくても技術や業務内容に関心を持ち、プロフェッショナルになりたいという意欲を持った人材です。ですから応募する企業やインフラエンジニアの仕事について情報収集したり、基礎的な知識を勉強したりして、面接で仕事への興味やモチベーションを示せるように準備することが大切です。
どのように準備すればいいか分からない人は、転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談してみましょう。面接対策としてITの知識や業界について詳しくレクチャーしてもらえるので、安心して転職活動に臨めます。
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まとめ
インフラエンジニアは未経験可の求人も多く、IT業界や技術職への転職を考える女性にとってチャンスの大きい職種です。仕事内容についてきちんと理解し、必要な情報収集や準備をして臨めば、採用の可能性をより高められるでしょう。
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