人間関係が理由で転職する方向けの失敗しない求人の選び方

更新日:2024.02.05

この記事のまとめ

  • type転職エージェントの転職者データによると、「上司とうまくいかない」「職場の雰囲気が悪い」など、人間関係をメインの理由として転職する方は全体の1%程度であった。
  • 予想以上に少なく感じるかと思いまが、転職に踏み切るまでではないまでも、転職を考えるサブ的な要因として何かしら不満を持ったままの方が多い。
  • 転職となると「今の状況を変えたい」という気持ちの反動から、極端に180度異なる環境を選びがちなので、「本当にそこまで変える必要があるのか?」という視点を持っておくと良いでしょう。

「社風が合わなくて毎日疲れる」「上司との相性が悪くてストレス」など、職場の人間関係にお疲れの方も多いですよね。そうした悩みを解消するために転職をするのも一つの手。ただし、職場の人間関係は入社してみないとなかなか分からないのが難しいところです。なるべく同じ悩みを繰り返さないために、転職活動の時点からできる、「職場の人間関係」で失敗しないための求人の選び方について解説します。

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監修者:坂本 麻奈実
監修キャリアアドバイザー
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント
前職ではブライダルジュエリーの専門店で店長を経験。転職を考えたのは、ビジネスパーソンとして今後も社会で活躍できる女性でありたいと考えたから。一生に一度の結婚のお手伝いという職からより相手の人生に関わる深いサポートを行いたいと、キャリアアドバイザーへ転身。店長として店舗スタッフをマネジメントしていた経験から販売サービスの分野に特化したキャリアアドバイザーである。

人間関係を理由に転職する人はどれくらい?

type転職エージェントの転職者データによると、「上司とうまくいかない」「職場の雰囲気が悪い」など、人間関係をメインの理由として転職する方は全体の1%程度に留まりました。
※2018年4月1日~2019年4月のtype転職エージェント面談者26,115名を対象に調査

予想以上に少なく感じるかと思いまが、転職に踏み切るまでではないまでも、転職を考えるサブ的な要因として何かしら不満を持ったままの方が多いようです

致命的な転職の理由にはならないからこそ、日常の中で少しずつストレスとして溜め込むことになる職場の人間関係問題。せっかく転職するなら、ミスマッチがないよう出来るだけ見極めたいところです。

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異業界への転職は要注意

異業界への転職は要注意

金融業界からWeb・IT業界を目指すなど、180度違うカルチャーへの転職を検討している方は、選考の途中で一度その社風で働くメリット・デメリットを整理した方がいいでしょう。
一次面接や二次面接が終わった時などに、「この社風のメリットだけ見ていないだろうか」と一度立ち止まってみることをおすすめします。

例えば、現職で「規律が厳しく、企画を通すにもたくさんの承認が必要でスピード感がない」ということを不満に思っているとします。すると転職先として「裁量があって、代表との距離が近くスピード感がある」という社風に憧れやすいですが、裏を返せば、「自分の裁量で仕事をする分上から意見を求められ、責任も大きい」ということ。それでも転職したいのか、今一度問うてみてほしいと思います。

すると、意外に「そこまで極端じゃなくても良いな。今の職場よりちょっとだけ上長に意見を言いやすいことが理想。」など、自分の軸が見えてくるでしょう。
成長業界であるWeb・IT業界の人気は高まる一方ですが、安易に選択すると、そのスピードの早さについていけないと感じる可能性も。

このように、転職となると「今の状況を変えたい」という気持ちの反動から、極端に180度異なる環境を選びがちなので、「本当にそこまで変える必要があるのか?」という視点を持っておくと良いでしょう。入社後のミスマッチを防げます。

自分の軸と、希望する業界や企業のカルチャーが合っているかどうかの判断するために客観的意見を取りいれるのもおすすめです。とくに転職のプロであるキャリアアドバイザーなら、多くの転職支援を行った経験をもとにした最適なアドバイスをしてくれます。自分が希望する業界や企業とのカルチャーが合っているか不安な時は、相談してみるのもいいでしょう。

関連記事:女性向け転職エージェントを使うメリットとは? 活用方法と注意点も解説

 

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社風

社風

職場が合うかどうかというのは、あくまでも生身の人間同士がフィットするかどうかということです。求人票の書類だけで、すべての情報を知ることはなかなか難しいでしょう。

そのためにも転職活動の時には、何社かの面接を受けた方がいいと思います。目安としては5~6社。複数の企業に足を運んで、実際に会って話をすることで自分に合う社風かどうか見極めるようにしましょう。

社風を気にするのであれば、一つの業種にとらわれず幅広く受けることをおすすめします。
たとえば金融業界の方が、Web・IT系企業を希望する場合、それまで決められたルールの中でミスなく仕事をすることを評価されていたカルチャーから、自分の裁量で自由にやっていいという環境にがらりと変わります。変化のスピード感もまったく違い、今までのやり方が、次の月には通用しなくなることもざらです。その時、自分がどこまでやれるのか不安になる人も多いようです。
だからこそ、実際に面接に行ってみることをおすすめします。

また同じ業界でも、業界内の立ち位置によって社風は変わってきます。業界トップなのか、それとも勢いのある3番手、4番手なのか、あるいはスタートアップ企業なのか。いろんな立ち位置の企業を受けることで、仕事への取り組み方や周りとのコミュニケーションのとり方が見えてくるので、自分に合うかどうか判断しやすくなるはずです。

在職中の会社とどれぐらい違う社風を求めるのかを整理し、少し変わればいいのか、それともがらりと変えたいのか明確にしておきましょう。細く長く働きたいと考える方の中には、自分のやりやすい環境の中で働きたいという方も多いはず。仕事内容よりも社風重視で転職先を検討している方は、気をつけた方がよいでしょう。

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年上ばかりで気を遣う

年上ばかりで気を遣う

中途採用の場合、新卒のときと違い同期がないかもしれません。上の世代に気を遣う、悩みを打ち明けられる年齢の近い社員がいないことを気にする方もいると思います。

業界別で見てみると、Web・IT業界や人材業界など成長業界であれば、20代未経験者を多く採用していることが多いので、20代の方なら、同世代の仲間を見つけやすいでしょう。

若手はそれほど多くなくてもいいから、落ち着いた環境で一定のペースで働きたいという方は、その会社の年齢構成をチェックしてみましょう。20代の人が多いのか、30代の人が多いのかによって社風は変わってきます。

例えば、20代前半が多く、中堅社員が1人に、40代の課長が1人というチーム構成の場合、20代メンバーの仲間意識は強いはず。そのように、働きたい会社や部署のメンバー構成を転職エージェントなどに聞くことによって不安を解消してみてください。

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雰囲気が悪くないか

雰囲気が悪くないか

新卒の時は、人事の印象で就職先を決めたという方もいるはず。しかしそれは入社後に実際に働く部署やチームの雰囲気とは違います。できるだけ実際に働く環境を事前に見ておくことをおすすめします。

方法としては選考の中で現場社員との面談をお願いすると良いでしょう。職場の雰囲気など、フランクな質問もしやすくなります。

また、可能であればオフィス見学をさせてもらうのも有効です。面談の場合は、どうしても優秀な人や上司から評価されている方がアテンドされやすい傾向にあります。ついていけるか心配、実際の雰囲気が知りたいという気持ちになることもあるかも知れません。

そういう場合は、オフィス見学をさせてもらうようにしておけば、普段の会社の雰囲気を知ることができます。誰と話すこともなく黙々と作業しているのか、それとも時には雑談したり適度に休息を取りながら働いているのか、リアルな様子を垣間見ることができるでしょう。

また、転職エージェントに雰囲気について聞いてみるのもひとつの手。過去の転職者に対して、入社した会社について「どんな雰囲気だったか、入社した感想、周りのチームはどんな人が多いか」などを聞く入社後アンケートを実施している場合があります。いざ受ける企業や業界が決まったら、相談してみるとよいでしょう。

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プライベートと仕事のバランス

プライベートと仕事のバランス

先述した通り、面談やオフィス見学などフランクに質問できる場を設けてもらい、そこで実際の働き方を聞いてみると良いでしょう。

例えばトップダウンの会社であれば、上司から飲み会に誘われたら断りづらいというカルチャーがあるかもしれませんし、フラットな雰囲気の会社なら、上司に誘われても断りやすい雰囲気かもしれません。

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まとめ

社風や人間関係を重視して転職活動をしたい方は、求める条件のメリットとデメリットを洗い出して、一度整理してみると良いでしょう。すると、自分がどういう軸で社風を選んでいたのか、明確になるはずです。
またオフィス見学や社員面談をお願いする場合は、企業に時間を割いて対応していただく必要があるため、お願いの仕方は失礼のないよう気をつけましょう。やり方がわからない場合は、一度転職テージェントに相談してみてくださいね。

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