販売職の転職・キャリアアップに役立つおすすめの資格10選!

更新日:2025.09.29

販売職の転職・キャリアアップに役立つおすすめの資格10選!

この記事のまとめ

  • 販売職は、資格がなければ働けない仕事ではない。
  • 資格があることで、モチベーションアップやキャリアアップにつながる。
  • 資格があれば転職で有利になることはないが、未経験転職の場合は熱意や向上心のアピールになる。

販売職は、ただ商品を売るだけではなく、お客様のニーズを理解し、最適な提案を行う力が求められる仕事です。店舗や業界によっては専門知識やスキルが必要となる場面も多く、資格を取得していると信頼性が増し、キャリアアップにもつながります。

本記事では、販売職に役立つ代表的な資格から、業界ごとの専門資格、スキルアップにつながるビジネス系資格までを幅広く紹介します。これから販売職を目指す方はもちろん、すでに現場で働いていてさらなる成長を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事で紹介している資格の受験料は改定される場合があるため、必ず公式ウェブサイトや最新の案内をご参照ください。

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販売職の資格を取得するメリット

販売職の資格を取得するメリット

販売職は、資格がなければ働けない仕事ではありません。しかし、資格を取得することで、自身のキャリアをより有利に進められるメリットがあります。単に履歴書に書けるだけでなく、日々の仕事に対する姿勢やお客様との向き合い方も変わってくるでしょう。

自信がつき、仕事へのモチベーションが上がる

資格の勉強を通じて、接客や販売に関する体系的な知識を習得できます。そのため、「なぜこの言葉遣いをするのか」「なぜこのタイミングでお声がけするのか」といった、これまで感覚的に行っていた行動の根拠が明確になります。

知識という裏付けができることで、自分の仕事に自信が持てるようになります。

資格取得という目標を達成した経験は、次のステップへのモチベーションにつながり、仕事へのやりがいをさらに感じられるメリットがあります。

キャリアアップ(昇進・昇給)につながる

資格は、あなたが専門的な知識やスキルを身につけていることの客観的な証明になります。特に、販売士(リテールマーケティング)検定やサービス接遇検定といった汎用性の高い資格は、社内でも高く評価されやすいです。昇進や昇給のチャンスがある際、資格はあなたの熱意や向上心をアピールする強力な材料になります。

また、店長やマネージャーといったマネジメント職を目指す際には、販売スキルだけでなく、マーケティングや店舗運営の知識が求められます。資格取得を通じて、これらの知識を身につけることは、将来のキャリアパスを具体的に描く上で大きな強みとなるでしょう。

転職活動でのアピールポイントになる

販売職への転職を目指す際、履歴書や職務経歴書に書ける具体的な実績がないと悩む方は少なくありません。応募職種と関連する資格は、知識やスキルの裏付けや学習意欲、やる気や熱意をアピールすることができます。

特に未経験から販売職に挑戦する場合、「なぜこの仕事を選んだのか」「入社後にどのように貢献したいか」といった意欲を示すのは非常に重要です。面接官に対して、「入社前から販売の基礎知識を身につける努力をしてきました」とアピールすることで、本気度や熱意が伝わります。

また、特定の資格は、専門知識をアピールしたい企業(例:ファッション業界ならファッション販売能力検定、ドラッグストアなら登録販売者)への転職において、大きな武器になります。

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販売職におすすめの資格

販売職におすすめの資格

販売職のスキルアップや転職におすすめの資格について、役立つ場面や難易度、勉強時間など詳しく解説します。

販売士(リテールマーケティング)検定

販売職、小売・流通業界で最も知名度が高く、汎用性の高い資格です。日本商工会議所が主催する公的資格であり、アパレルや百貨店など多くの企業で取得が推奨されています。

販売員としての接客技術だけでなく、マーケティングや店舗運営、流通、経営管理など、小売業全般に関する幅広い知識が身につきます。3級は販売員としての基礎知識や接客マナー、2級は売場や部門の管理者レベル、1級は店長や経営者レベルと、段階的にスキルアップを目指せるのが特徴です。

役立つ場面

お客様への接客・販売スキル向上はもちろん、将来的に店長やマネージャーといった管理職を目指す方に特に役立ちます。また、小売業やサービス業、流通業界への転職において、専門知識を持っていることの強力なアピール材料となります。転職では、2級以上を「販売士資格」として指すことが多いです。

難易度・勉強時間

難易度:販売士ハンドブックから70%以上出題されます。3級、2級は、比較的易しく、独学でも十分合格可能です。1級になると、難易度が上がり、専門的な知識が求められるため、通信講座などを利用する人も多いです。

合格率:3級62.9%、2級57.8%、1級18.5%前後(ネット試験 期間2025.4.1~2025.6.30)

勉強時間:3級で約50~100時間、2級で約150~250時間程度、1級で約300~500時間程度が目安です。

試験の詳細

主催:日本商工会議所

受験方法:全国のテストセンターでパソコンを使って受験するCBT方式。

実施頻度:随時(テストセンターが定める日程)

受験料:受験料:3級 4,400円、2級 6,600円、1級 8,800円(税込)

公式サイト:販売士 | 商工会議所の検定試験

サービス接遇検定

サービス業に特化した資格で、「おもてなしの心」を身につけることを目的としています。言葉遣いや立ち居振る舞い、対人心理の理解、クレーム対応など、お客様に満足していただくための実践的なスキルを体系的に学べます。一般常識、専門知識、サービススタッフの資質、対人技能、実技技能が出題されます。

役立つ場面

販売職はもちろん、ホテル、医療、美容など、お客様と直接接するあらゆる職種で役立ちます。特に接客経験が浅い方や、未経験から販売職への転職を目指す方が、基本的なビジネスマナーと接客スキルを身につけるのに最適です。

難易度・勉強時間

難易度:3級・2級は比較的易しく、準1級からは面接試験が加わり難易度が上がります。

合格率:3級66.4%、2級85.5%、準1級87.0%、1級37.1%(第62回 2024.11.10実施結果)

勉強時間:3級で約20時間、2級で約40時間、準1級で50時間、1級で100時間程度が目安です。

試験の詳細

主催:公益財団法人 実務技能検定協会

実施頻度:年2回(6月、11月)

受験料:3級 3,800円、2級 5,200円、準1級 5,900円、1級 7,800円

公式サイト:サービス接遇検定 | ビジネス系検定

秘書検定

社会人に求められる基本的なビジネスマナーや一般常識、応対、話し方、身だしなみなどを総合的に学ぶことができます。「秘書」と聞くと販売職と関係ないように思えますが、実は接客や対人関係のスキルアップに直結します。転職活動でしっかりアピールしたい場合は、より実践的なスキルが問われる1級を目指すのがおすすめ。1級は、秘書業務やビジネスマナーの高度な知識が求められるため、評価も高くなります。

役立つ場面

お客様や取引先、社内のあらゆる人とのコミュニケーションを円滑にする上で非常に役立ちます。丁寧な言葉遣いや礼儀作法が身につくため、より上質な接客を求められる百貨店や高級ブランドの販売員に特に有効です。

難易度・勉強時間

難易度:3級・2級は比較的易しく、準1級からは面接試験が加わります。

合格率:3級59.2%、2級57.2%、準1級44.9%、1級26.7%(第134回2024.11.17実施結果)

勉強時間:3級で約20〜30時間、2級で約30〜60時間、準1級で約60〜180時間、1級で約100〜200時間程度が目安です。

試験の詳細

主催:公益財団法人 実務技能検定協会

実施頻度:年3回(2月、6月、11月)

受験料:3級 3,800円、2級 5,200円、準1級 6,500円、1級 7,800円

公式サイト:秘書検定 | ビジネス系検定

ビジネス実務マナー検定

社会人として求められる基本的なマナー、話し方、身だしなみ、電話応対、文書作成などの知識を問う検定です。組織の中で円滑に業務を行うためのルールや配慮を学ぶことができます。出題領域は、必要とされる資質、企業実務、対人関係、電話実務、技能です。

役立つ場面

販売現場での接客はもちろん、社内でのコミュニケーションや、取引先への対応など、幅広いビジネスシーンで役立ちます。チームで働くことの多い販売職において、組織人としてのマナーを身につけることで、円滑な人間関係を築くことができます。

難易度・勉強時間

難易度:3級、2級は独学でも十分合格可能です。1級は面接試験があり、難易度が上がります。

合格率:3級79.3%、2級62.8%、1級26.0%(第68回 2024.11.24実施結果)

勉強時間:3級、2級ともに、20〜40時間程度で合格が目指せます。1級は半年程度が目安です。

試験の詳細

主催:公益財団法人 実務技能検定協会

実施頻度:年2回(6月、11月)

受験料:3級 3,800円、2級 5,200円、1級 7,800円

公式サイト:ビジネス実務マナー検定 | ビジネス系検定

TOEIC

国際的なコミュニケーション能力を測定する英語のテストです。合否ではなくスコアで評価されるため、自身の英語力を客観的に把握できます。TOEICには2つのプログラムがあり、転職などで指標とされているのは、TOEIC Testsの「TOEIC® Listening & Reading Test」です。

役立つ場面

外資系のブランドや、観光客が多い店舗、海外展開を視野に入れている企業では、英語力は大きな強みとなります。インバウンド需要に対応したい方や、将来的に海外で働きたい方にとって、非常に有効な資格です。

難易度・勉強時間

難易度:2023年度のTOEIC平均スコアは612点となっています。応募求人の必須要件や歓迎要件になるのは800点以上が多いため、転職市場でアピールになるのはスコア800点以上です。

勉強時間:現在のスコアから目標スコアまで上げるのに必要な勉強時間は、約200〜500時間と幅があります。

試験の詳細

主催:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

実施頻度:年10回(全国主要都市)

受験料:7,810円(税込)

公式サイト:TOEIC Listening &Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC

ファッション販売能力検定

アパレル業界の販売員に特化した資格です。ファッションに関する専門知識から、接客技術、ショップ運営に必要なディスプレイや在庫管理の知識まで、アパレル販売員に必要なスキルを網羅的に習得できます。2級、3級は販売スタッフ向け、1級は店舗マネージャー向けの内容となっており、ファッション業界でのキャリアアップを目指す方におすすめです。

役立つ場面

アパレルやファッションブランドの販売員として、キャリアアップや専門性を高めたい方に最適です。特に、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)など店舗運営に関する知識は、店長を目指す上で大きな武器になります。

難易度・勉強時間

難易度:3級、2級は比較的易しく、独学でも十分合格可能です。

合格率:3級は約64%、2級は約53%、1級は約50%と、比較的高い合格率です。

勉強時間:公式テキストや過去問題集を使った独学で、各級約30〜50時間程度の学習が目安です。

試験の詳細

主催:一般財団法人 日本ファッション教育振興協会

実施頻度:2級・3級は年2回、1級は年1回

受験料:3級 7,150円、2級 7,700円、1級 15,950円

公式サイト:⽇本ファッション教育振興協会

日本化粧品検定

化粧品や美容に関する知識を総合的に問う文部科学省後援の検定試験です。美容業界で働く人はもちろん、美容に興味のあるすべての人を対象としています。化粧品の成分や安全性、美容皮膚科学などを体系的に学べます。

役立つ場面

百貨店のコスメカウンターやドラッグストアなど、化粧品を扱う販売職に非常に役立ちます。お客様の肌の悩みに寄り添い、専門的な知識に基づいて最適な商品を提案できるようになります。

難易度・勉強時間

難易度:3級は無料でWeb受験ができて、難易度は低いです。1級・2級も合格率は高く、独学でも合格が目指せます。

合格率:過去5年の平均合格率は1級70.0%、2級76.7%です。

勉強時間:2級で約20〜30時間、1級で約30〜40時間程度が目安です。

試験の詳細

主催:一般社団法人 日本化粧品検定協会

実施頻度:年2回(5月、11月)

受験料:3級 無料、2級 8,80円、1級 13,200円

公式サイト:日本化粧品検定

登録販売者

風邪薬や鎮痛剤など、薬剤師が不在でも一般用医薬品(第二類・第三類)を販売できる国家資格です。医薬品に関する知識を証明するもので、販売職の中でも特に専門性が高い資格です。

役立つ場面

ドラッグストアや薬局、コンビニエンスストアなど、医薬品を扱う店舗で必須の資格です。この資格を持つことで、商品の品揃えが広がり、お客様の健康に関する相談に応じられるため、店舗の売上貢献に直結します。資格手当を支給する企業も多く、転職時にも有利な資格です。

難易度・勉強時間

難易度:国家資格ですが、合格率は全国平均で40〜50%前後と、比較的合格しやすい部類に入ります。独学でも合格は可能です。

勉強時間:約300〜500時間と、他の資格より多くの勉強時間が必要です。

試験の詳細

主催:各都道府県

実施頻度:年1回

受験料:都道府県によって異なるが、12,000円〜18,000円程度

ファッション色彩能力検定

ファッションに特化した色彩の知識を問う検定です。色彩学の基礎から、ファッションアイテムの配色やトレンド、そしてVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)など、ファッション業界で活かせる実践的な内容を学びます。

役立つ場面

アパレル販売員がお客様に似合う服の色を提案したり、トレンドカラーを把握して商品を効果的に陳列したりする際に役立ちます。お客様にファッションのトータルコーディネートを提案したい方に特におすすめです。

難易度・勉強時間

難易度:3級・2級は比較的易しく、1級は難易度が上がります。

合格率:3級は約70%、2級は約52%前後、1級は約17%前後です。

勉強時間:3級で約30時間、2級で約50時間、1級で約200時間程度が目安です。

試験の詳細

主催:一般社団法人 日本ファッション教育振興協会

実施頻度:年1回

受験料:3級 7,150円、2級 7,700円、1級 15,950円

公式サイト:⽇本ファッション教育振興協会

カラーコーディネーター

色に関する知識や技能を証明する資格です。ファッションやインテリア、化粧品など、色を扱う販売職では特に役立ちます。お客様の肌や雰囲気に合わせて似合う色を提案したり、商品の陳列を魅力的に見せるVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)に活用したりと、お客様への提案力や店舗の魅力を高めるスキルが身につきます。

役立つ場面

お客様のパーソナルカラー診断に基づいた商品提案や、季節感やトレンドを取り入れた売場づくりなど、お客様への提案力と店舗の魅力を高めることに直結します。ファッションだけでなく、幅広い商品の販売に役立つ汎用性の高い資格です。

難易度・勉強時間

難易度:スタンダードクラスが易しく、アドバンスクラスがやや難しいです。

合格率:スタンダードクラス52.8%、アドバンスクラス27.7%(第58回試験結果)

勉強時間:50〜100時間程度が目安です。

試験の詳細

主催:東京商工会議所

実施頻度:年2回(6月、12月)

受験方法:IBT(自宅など)またはCBT(テストセンター)

受験料:スタンダードクラス 5,500円、アドバンスクラス 7,700円(税込)

公式サイト:東京商工会議所検定サイト | カラーコーディネーター検定試験

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販売職の転職で資格は有利になるのか

資格があるからといって転職で有利になることはありません。

多くの販売職の採用では、資格よりも「人柄」や「コミュニケーション能力」といったスキルが重視される傾向にあります。しかし、未経験からの転職の場合は、資格が熱意と向上心を証明するアピール材料となります。

また、職種や業界によっては、応募条件に資格が必須の場合もあります。例えば、登録販売者の求人であれば、「登録販売者」の資格が必須です。希望する職種や業界を目指す上で必須の資格があれば、資格取得を目指すといいでしょう。

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まとめ

販売職において、資格は必須ではありません。しかし、取得することで得られるメリットは、多くあります。日々の接客業務に自信に繋がり、キャリアアップのチャンスや自分自身のモチベーションアップにつながります。特に、未経験からの転職や専門性の高い分野へのキャリアチェンジを目指す方にとって、資格はあなたの熱意と能力を証明する強力な武器となるでしょう。

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